ここ数日の間に急ぎ足で季節が進み、随分と過ごしやすくなりました。

コロナも季節の変わり目とともに落ち着きを見せて、

2か月間中断していた少年院のカウンセリングも再スタートしました。

幸いに中断直前の面接は、出院する少年の担当だったので、

今月からのカウンセリングは新しい希望者の面談となりました。

 

主な相談内容は、

・少年院の生活

・出院後の生活

・家族のこと

 

まずは、これまでの少年の体験を肯定的に受け止め、

自分を変えるのは、自分しかいないことを伝え、

これから出院まで、自己成長について

学ぶことを学んでいくことを目標に置きました。

 

ストレスと感じる対象(ストレス刺激)は、少年においても多岐にわたり、

家庭環境の問題から友人などの対人関係における問題、

勉学に関する問題まで実にさまざまです。

(発達障がい、愛着障がいを抱えているケースもあります)

 

そして、ストレス刺激に耐えられない場合には、

身体面の反応(頭痛・腹痛・嘔気・倦怠感など)、

心理面の反応(うつ・不安・イライラ・怒り・無気力など)、

行動面の反応(いじめ・暴力・不注意によるケガや事故など)が

大人のみならず児童や少年にとっても同様の現象です。

近年、児童のうつ状態や不登校などが社会問題として

取り沙汰されていることは、周知の事実です。

とりわけ児童・少年では、上記に代表されるストレス反応が、

やがて、青年期以降の人格の偏りや精神疾患などの

生活習慣病へ発展していく可能性もあり、早期の対応が必要となります。

 

自己成長に欠かせないものは、

正しくストレスを理解して、ストレスをコントロールすることに

他なりません。