質問によって理解を深め、うなづく、相槌を打つ、語尾を継ぐ、少し話をまとめて返す。
いわゆるカウンセリングの「質問・反復・支持」のことです。
質問によって、カウンセラーは、相談者のことを少しわかることができます。
相談者も自分のことを分かってもらえたと感じることができます。
これが、信頼関係を築く第一歩になります。
では、どのようなことを聴けばよいでしょうか。
「それは、いつごろのことですか」「どこかに相談に行かれましたか」
「家族関係は良好ですか」などは問診、調査的で事務的な会話なってしまいます。
もちろん、これらは聴き取りとしては大切なことですが、
信頼関係を築くときは、相談者の「好きなこと、得意なこと、趣味」をたずねてみます。
その人がどのようなものに関心や興味を持っているかだけでなく、
性格的なことや生活環境の様子なども見えてくことがあります。
多くの人が好む趣味なのか、少数派の趣味か、趣味を転々としているのか、
集中するとどうなるのか、また、好きなことの話になると多弁になったりします。
そして、それが人との関わりのポイントとなることがあります。