ストレスを受けると生理的変化として
副腎皮質からコルチゾールが放出されます。
また、外敵の侵入を防ごうと働く免疫物質があります。
それがIgAです。
分泌型IgAは粘膜表面で病原体や毒素に結合し、
それらの機能を無効化することによって、
私たちの身体を守っている免疫系物質です。
抗体とは、侵入してきた病原体を無力化するように働く免疫物質
のことで、タンパク質でできており、免疫グロブリンとも呼ばれます。
IgAは、特定のウイルスや細菌だけに反応するのではなく、
さまざまな種類の病原体に反応する守備範囲の広さが特徴です。
IgAが低下すると病気にかかりやすくなります。
なお、母乳にはIgAが特に多く含まれており、
赤ちゃんを感染から守っています。
2020年度の臨床研究では、
コルチゾールと分泌型IgAを使って
ストレスケアの実証研究を行う予定です。
なお、2019年度の臨床研究結果は、
環太平洋国際化学会議2020(ハワイ)で
今年12月に発表予定です。