有害な出来事に出会った時、生体は困難や危険から身を守るための心身の防御反応が生じます。そのために、自律神経系の交感神経や副腎皮質ホルモンなどを分泌する内分泌系の活動が活発になり、様々なストレス反応が現れてきます。
外的環境の要求が個人の能力を上回る時、人はどうなるのでしょうか?
心理面の反応
不安、イライラ、恐怖、落ち込み、緊張、怒り、罪悪感、感情鈍麻、孤独感、疎外感、無気力、集中困難、思考力低下、短期記憶喪失、判断・決断力低下などの障害が現れる。
行動面の反応
怒りの爆発、けんかなどの攻撃的行動、過激な行動、泣く、引きこもり、孤立、拒食・過食、幼児返り、チック、吃音、ストレス場面からの回避行動などが現れる。
身体面の反応
動悸、異常な発熱、頭痛、腹痛、疲労感、食欲の減退、嘔吐、下痢、のぼせ、めまい、しびれ、睡眠障害、悪寒による震えなど、全身にわたる症状が現れる。
※ストレッサーに対する個人のストレス耐性には個人差があり、ストレス反応として現れる症状にも個人差があります。