厚生労働省の薬事・食品衛生審議会部会は21日、
小児期の注意欠陥・多動性障害治療薬「ビバンセカプセル」
国内製造販売の承認を了承したとのこと。
しかし、含有される有効成分の「リスデキサンフェタミンメシル酸塩」が
覚せい剤原料(覚せい剤の原料になり得る物質)に指定されており、
薬剤管理に厳重注意が必要であることが気になります。
2005年施行の「発達障害支援法」によって、
「発達障害」は「自閉症」「アスペルガー症候群」「学習障害」
「注意欠陥・多動性障害」と定義され、
同法の施行以降、教育現場などでの取り組みも進み、
一般の認知、理解も広がりました。
JASCAも昨年後半から「愛着・発達障害」についての
遠隔研修を繰り返し行なっています。
発達障害といえば「子どもの問題」という認識で、
「大人の発達障害」についてはあまり触れられることはありませんでした。
しかし、幼児期に明らかな発達の遅れがないアスペルガー症候群などの場合、
子どもの時には気付かず、成長とともに対人関係の不器用さがはっきりとし、
家族や職場で問題を抱えるようなケースが目立ってきています。
最近は、カウンセリングの場面でも発達障害や愛着障害に
関する問題と考えられるケースが増えてきています。