技術は何度も練習を繰り返すことで上達することは、
ほとんどの人が知っています。
しかし、同じことを繰り返していても、
その努力はほとんど徒労に終わります。
なぜでしょう?
例えば、歪Aコース(ホメオストレッチ)の
場合を考えてみます。
スポーツなどでもよく見られますが、同じ動作を繰り返していると
限られた一定のパターンでは有効ですが、少しでも対象が変化すると
その変化についていくことができなくなります。
つまり、一つの動きに適応してしまい、
他の動き(対象の変化)に適応できなってしまうのです。
これがスランプの正体です(過剰適応状態)。
ホメオストレッチを行なうときも、いつも同じコースや
限られた人に良導していると、
その人に合わせた動きを繰り返すことで、その人の操作に慣れ(適応)
してしまい、別の人にホメオストレッチをするとき、
いつものようにうまく操作できなくなって
「あれっ」と感じたことはありませんか。
それだけではありません。
同じ人でも、身体は常に一定普遍ではなく、
週単位、月単位の変化が表れていつものように
スムーズな操作ができなくなります。
このように、歪Aコースの4パターン
だけを繰り返していると、適応の範囲が狭くなり、
技術上達に制限が起きてしまうのです。
この適応は頭で考えて修正できるほど単純なものではありません。
繰り返されることで体が動きを覚えてしまうのです(手続き記憶)。
この体の体得した記憶をセットポイントに戻すには、
いつもとは違う動き、フォームを繰り返し体に与えることです。
このことで、偏った適応がリセットされ、さらに習得した技術の
数だけ身体感覚や感性が磨かれ即応力が高まっていきます。
ホメオストレッチは抗重力筋にバランスよくアプローチするため、
全体で76種類、18コースの操作があります。
これらを正確に行なえるストレスケア・カウンセラーの
歪Aコースは間違いなく対象の変化に適応できる素晴らしい
熟練者の技術に発展しています。
基礎課程生と専門課程生の歪Aコースの決定的な技術差は、
単に歪Aコースの反復、繰り返しではなく、
歪Aコース以外の技術にも習熟しているからです。
使う頻度が少ないから、そういった技術は
あまり練習していないというのは、
結局、よく使う技術の質を落としてしまっていることに
気づかなければなりません。
これからは自分の技術的成長を確実なものにするため、
楽しみながら様々なテクニックにチャレンジしてください!