ベットにうつぶせになり、先生が筋バランスというものを計測している。


足のくるぶしあたりを丹念にみているようだ。


しばらくすると「顔を左へ向けてください」と言われ、


言われるままに顔を左へ向けた。




両脚を屈曲され、そのまま顔の向きとは反対に両脚が倒されていく・・・。


とても慎重に何かを探っているという感じだ。


ある場所を見つけたらしい、そこで数秒間、静止している。


その後に、脚を元に戻された。


反対に顔を向け、同じ操作を受けたが、何か物足らない・・・。


何をしているのだろうか?




今度は、顔の向いている方の脚を脇腹へ近づけてくる。


これも近づけた後に、しばらくその場所で止めている。


何か、股関節の辺りが、ふぁ~として心地よい感じだ。


そして、脚をちょうど四の字のように、膝を曲げた。


さらに、お尻のあたりから、膝の近くまで、何か押されているような感じがした。


これは、なんだろう?




ゆっくり押されていく、そして、また静止した。その後にファ~と圧力が解き放たれる。


よくわからないが、いままで経験のない心地よさだ!


なんだか、体の芯から力が抜けていくような感じだ・・・・。



・・・・・・・えっ!? 



子どもが公園で遊んでいる。ブランコに乗って楽しそうだ。


あの子どもは誰だろう? あの公園はどこだろう?


私はしばらく夢を見ていたようだ。


⇒ ストレス学のエッセンス@美野田啓二   バランスセラピー学のすすめ 


あっ・・・いつの間にか背中に先生の手がある??


うかつにも、私は寝ていた。完全に途中の記憶がない・・・。


それにしても、先生の手は暖かいなぁ。まるで、ホッカイロのようだ。


・・・・・・


遠くから先生の声が聞こえる。何か言っているようだ・・・。


終わったのかな?


私は、もうろうとした意識の中で、起き上がろうとした。


先生の声がもう一度聞こえた。


「顔を反対に向けるのですよ」と。



なんと、2度目の気絶である。完全に意識が飛んでいる。


終わって、時間を見るとなんと12~3分しか時間が過ぎていない???


もっと時間が過ぎている感じがする。


なんと不思議な体験だろう。



静かに起き上がろうとすると、まるで朝の寝起きのような気分だ。


少し意識がはっきりしない。


そして、起き上がると、あれっ?


あれほど気にしていた、背中の違和感がない!


それに、仕事のことで頭がグルグルフル回転していたのに、この落ち着きはなんだ。




なんでも、短い間に生理学的なリラクセーション状態を作り出した結果らしい。


それにしても、あの公園のブランコに乗っていた子どもは誰だろう?


もしかしたら、あの子は、私??


どうして、あんな夢を見たのだろうか・・・・。


なんか最近、忙しすぎるなぁ。


少し、休むか!




とにかく、スゴイ体験をした。


恐るべし、ホメオストレッチ。



50歳代の男性・手記