LA TERRAテント補完計画
前回の投稿<
LA TERRA ラテラ L-V0202 VET22>の続きです。
(本投稿は限りなく自分のための忘備録的な色彩が強いので、
せっかくお読みいただてもつまらない内容だと思われますので、ご注意を!)
さて、前回は物置部屋と化した洋間に放置されっぱなしにされていた
愛用のテント・LA TERRA ラテラ L-V0202 VET22を約20年ぶりに発掘したので
自宅の近くの墨田川公園で試し張りしました。
その際にテントについてのアレコレや長所・短所(短所の方が多いけど。。。)
使用感についてまとめてみました。
約20年ぶりに陽の目をあびたテントは心配していた
カビや虫喰いなどの被害はありませんでした。
そればかりか、防水のキモであるPU(ポリウレタン)もベタつきなど発生しておらず、
十分に使えそうでした。
気になったのはテントの外側表面に防水処理を施したシームグリップが
すっかり酸化してしまっていて、かつては半透明だったシームグリップが
まるで劣化した輪ゴムのように茶色く変色していたくらいでした。
「どうやら、まだ第一線で使えそうだ!」とひとまず安堵。
ところが、ファスナーを開けてテントの中に入ってみると、
ナントまぁ![]()
白く濁った鰹節のような破片がテント内に無数に散らばってるではないか!
なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ~![]()
と驚いて、テント内を確認すると
吹流し式エントランスのトンネルやボトムシートの縫い目の部分に
施されたシームテープが加水分解、ハッキリ書くと完全劣化していて、
パリパリと剥がれ、それが細かい破片となってテント内に散らばってました。
まるで3年も4年も陽に当たる場所に貼っぱなしですっかり変色して劣化した
セロテープのようなもので、剥がそうとしてもパリパリと割れてしまい
いっこうに剥がせない…。
ちょうどあんな感じです。

ちなみに、不幸中の幸いというか防水透湿素材DERMIZAXダーミザクス
同士の縫製部分に施されていた特殊なシームテープは
しっかり圧着されたまま加水分解は起こしていませんでした。
(ダーミザクス用のシームテープなど、今では到底入手できないので、
補修は不可能だったはず。
この縫製部分だけでも劣化を免れていたのは本当に助かりました。)
ともあれ、ボトムシート、吹流しエントランスのトンネル部分の縫製は
すべからく劣化したシームテープが点々と残っている。
これをしっかりメンテナンスしないことには、
割れて剥がれた鰹節のような破片がテント内に散らばり続けるわ、
雨天だったりすると、テント内への浸水を招いてしまいます。
ポリエステル生地にPU加工して防水している吹流しのトンネル、ボトムシート。
これらの縫製部分に圧着させたシームテープはすべてポロポロと
剥がれていて、ところどころ加水分解が進んでいない部分だけ残っている状態。
これでは、劣化したシームテープをキレイに剥がすこともできず、
したがって新しいシームテープを貼り直すこともできません。
購入してから約30年くらい経過したテントを第一線に復帰させることは
一筋縄ではいかないようです。
冬の雪山、2004年には夏の長期縦走、その他、海辺の砂浜…等々、
それに3度の台風直撃にもどうにか耐えてくれました。
ラテラのテントにはずいぶん苦労をかけてきた。
20代後半はずっとこのテントと共に旅してきたので、
アウトドアを再開するにあたっては、どうしてもこのテントで
再スタートしたい。
購入した直後からいろいろと面倒なテントだったし、
復帰させようとしてもやはりいろいろと面倒なテント。。。
だからなのでしょうか、他のテントとくらべて愛着度合いが
とても深く感じてしまいます。
淋しい氣もするけれど、フィールドで使いだしたら
もうそんなに長くはないうちに致命的な破損が出てくると思う。
そんな氣がしてきた。
あと何回使えるか?
そんな気配がチラホラしてくるけれど、
新しいテントを買って「では、用済みね!」とはいかない。
これからしばらくは、NERVが主導となって「LA TERRA補完計画」
が始まります。
(エヴァンゲリオンのストーリーになぞってるだけなので本気にしないで下さい)
この「LA TERRA補完計画」なくしてアウトドア再開は始まらない。
つづく
