僕は20年フォークリフトのバッテリー修理の仕事をしています。

皆さんは電動式フォークリフトの動力であるバッテリーは、パワーが落ちてきたら修理して回復できるということを知っていますか。

バッテリーは、消耗品だから劣化していくのは仕方がない。
数年も使えばパワーが落ちてくるもの。
物理的な劣化は、避けようがない。
修理できるなんて聞いたことないよ。

多くの人はバッテリーは消耗品であって、経年劣化していくものだ、その劣化をくい止めたり、回復させることはできないと思い込んでいるみたいですが、フォークリフトのバッテリーは修理で回復できるのです。

なぜそう言い切ることができるかといいますと、僕は20年フォークリフト修理にたずさわってきて、いろんな状況に陥ってパワーがダウンしているバッテリーをすべて回復させてきたからです。
人は僕のことをバッテリー修理のプロフェッショナルとよびます。

皆さんもそうだと思いますが、こうやって20年も仕事をしていると、いくら仕事が好きだといったところで、「今日は仕事サボって、そのまま布団の中で夕方まで眠っていたい」と思うような朝ありますよね。
毎日そうだという人もいるかもしれません。
つまり仕事をサボりたいということです。
そういう時、どうサボったらいいかということを独断と偏見で語りたいと思います。

サボる時、どうやってサボったらいいのか。

そもそもサボり方には、「いいサボり方」と「悪いサボり方」というのがあります。

僕も20年、仕事をしてきているので、もちろんサボった回数なんて、星の数より多いです。
ちっちゃなサボりから大きなサボりまで、いろいろサボってきています。
自分がやってきたサボり方で、そのポイントを語ろうと思います。
 

まず、サボるんだったら大胆にサボった方がいい。
営業マンもメンテナンスマンも、みんなサボったことあると思います。
商談と商談の合間にちょっと自動車を止めて喫茶店でコーヒーみたいな。
でもこういうサボリ方はやめたほうがいいと思います。

僕の仕事を例にして出してみますと、出張営業で昼の2時に点検があるとします。
昼ご飯を会社で食べてから出かけても充分間に合うわけです。
それを朝一に会社を出て、「なんか調子出ないんだよね〜」といった具合に、訪問先の会社の近所で喫茶店でコーヒー飲みながら漫画本を読むみたいなこと。
こういうサボりは駄目です。
なぜこういうサボリ方は駄目かというと。
サボって休憩するというのが、癖になってしまうからです。
サボリという悪いことをやっているのに、そんなに悪いことではない。
サボってるんではなくて、休憩してるんや。
という感覚になってしまうんですね。
自分でいいように解釈してしまうようになるんです。
そうなることによって、この行為が習慣になって、癖になってしまうんです。
そしてどんどんと、ちょこちょことサボるみたいなことになって、さらには時間も長くなっていくのです。
最悪は、サボっている自覚がなくなってしまうということです。
だからそんなサボリ方は、悪いサボり方なんです。

ではどんなサボり方が、いいサボり方かといいますと、

ガッツリ、大胆にサボる!

「あっ、僕、完全にサボっている!」
「メッチャ、サボってしまっている僕!」

という自覚がもてるように、どデカいサボリをやった方がいいんです。
さらにガッツリとサボるんだから朝から夕方まで長時間サボらなければならないのです。
こういうふうに長い時間サボるためには、「今日はサボる」と事前に決めておくことです。
こういうレベルでサボると、罪悪感マシマシで、癖にならないからです。

 

では、具体的にどういうサボリ方をするのかということを僕の仕事を例にして語りたいと思います。

朝、「行ってきま〜す!」とか言って、修理道具をトラックに積んで出ていくんです。
そして箕面の大江戸温泉物語に直行するわけです。
そこでまず温泉につかって、サウナに入って、いいもの食べてからまた温泉につかる。
その後、演劇見て、ゲームセンターでゲームやってから会社に帰るってことです。

サボリ方のポイントは、事前に決めておくということです。
サボるとも決めておかずに、流れでちょっとサボるもいうのは、最悪手です。
行き当たりばったりのサボリは全く良く無いです。
受験生が勉強しないといけないのに、参考書開いていながら、スマホでユーチューブ見てるような感じです。

場所と時間を計画して、大胆にサボることで、あえて罪悪感というものを感じておかなくてはいけないのです。
間違っても、ちょっと休憩とか、無計画にとりあえず流れで短時間サボるというのは、サボっている自覚がなくて罪悪感を感じなくなって、さらには癖に習慣になってしまうから駄目なのです。

そして肝心なのは、会社に帰ってきた時、上司や同僚にバレないようにすることです。
鋭い上司なら
「おい、今日どこ行ってきたんや」
なんて気づかれてしまいます。
だから僕の場合、朝出発する時に、トラックにこっそりシートをかぶせて廃棄の単セルを数本乗せておくのです。
そして帰ってきた時に、トラックからその単セルをフォークリフトで降ろすところを、いかにも単セル交換してきましたよってみたいに、みんなに見せるんです。

 

さらにポイントは、前日に2件修理に行っておきながら、前日は1件だけ行ってきたというふうにしておくのです。
そして今日はまた1件行ってきたというふうにしておくのです。
こうすると完璧です。

結論を言いますと、
サボる時は長時間、計画的に、疑いを感じさせない準備をしてサボるということです。
そうすれば、サボリが癖にならず、明日からまたスッキリと仕事ができるということです。