僕は20年フォークリフトのバッテリー修理を仕事をしています。

皆さんは電動式フォークリフトの動力であるバッテリーは、パワーが落ちてきたら修理して回復できるということを知っていますか。

「充電したはずなのにすぐに電気がすぐに切れてしまう」「荷物を持ち上げる時のパワーが弱くなってきた」「変な臭いがする」「バッテリーが熱をもってきて熱くなってきている」
そしていちばん困るのは「動かなくなった」

といったお客様からの悩みを受けて、フォークリフトのバッテリー点検に行くことがあります。

今日も午前中、近所のお得意様に「バッテリー液の比重計測」「電圧測定」「放電力テスト」、3つのパフォーマンスの準備をして出かけました。
しかしながら僕がバッテリー修理ができるのは、卓抜したバッテリーの内部を覗き見るが如くの点検数値の判断力だけではないのです。
いくらこの単セルが劣化の原因であるとわかって、その単セルを引き抜いても、そこに入れ替える良好な単セルがなければ修理ができません。
例えて言うと、
「仏作って魂入れず」
と同じことなのです。
元の意味は「仏像を作っても魂を入れなければ、単なる木や石と同じである」であり、そこから転じて「せっかく死んでいる単セルを見つけて引き抜いても、そこに代わりになる良好な単セルの在庫がなければ、点検して原因をみつけても作業ができない」ということです。

フォークリフトのバッテリーは、単セルとよばれる単体のバッテリーが連結されて大きなパワーを出しています。
48Vパワーのバッテリーならば、2Vの単セルが24本連結されて48Vパワーを出しているのです。

つまり良好な単セル在庫があってこその修理作業なのです。
ではどうやってその良好な単セルを在庫できるのかをお話しします。

僕の会社は、フォークリフトのバッテリー修理を行っていますが、同時に新品バッテリーも毎月大量に販売、交換しているのです。
僕の会社は、とにかくフォークリフトのバッテリーを修理しながら経費を節約している取引先ばかりではありません。
企業様によってはバッテリーの試用期間をチェックされていて、あまり無理をせずに新品とバッテリー交換されるところがあります。
そういった企業様の新品バッテリー交換をした後に出る廃棄バッテリーを回収することもあり、さらには他社からの廃棄バッテリーも買い取りさせてもらっています。
つまりまだメンテナンスを施せば、充分に使える単セルを仕入れるルートがあるということです。
ですから会社の工場には大量の中古バッテリーが在庫されていて、毎日メンテナンス作業を行っています。
基本、廃棄バッテリーなんですけど、中には廃棄する理由がわからないほど良好なバッテリーもあります。
つまり修理すればまたまだ使えるのに廃棄にしてしまっているバッテリーが世の中には沢山あるということです。
こういった廃棄バッテリーの山に埋もれて僕は仕事をしているので、バッテリーのメンテナンスは日常茶飯事なわけで、それによってバッテリーの見分け方が知らず知らずのうちに鍛えられているということになります。
よって僕らが毎日修理しているぐらいでは、このメンテナンスされた良好バッテリーは消化でにないことは明らかだと思います。

僕らはお客様が関西圏内、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山ならば、即お伺いし、出張修理させてもらうのですが、もしそれ以外の都市であっても弊社が技術指導しているグループの会社が全国にありますので、ご紹介させてもらっていますので、そんなグループ会社からも毎日、良好単セルの注文が入ってきます。
つまり日本中でフォークリフトバッテリーの修理が行われているわけです。

バッテリーをいとも簡単に廃棄してしまう企業があって、またなんとか修理してボロボロになるまで使い切ろうもする企業があって、その中で僕らは仕事を見出して日々活動しているわけです。
これこそ「バッテリーな生活」なんですよ。

あっ、今日は工場の中でバッテリーの比重をはかりながら、放電テストを繰り返す1日になってしまいました。