テクニカル分析の基本的な考え方の一つに、
移動平均線というのがあります。
今では、移動平均線理論だけで分析することはなくなりましたが、
多くのテクニカル分析手法の基礎となっている理論です。
考え方を理解しておきましょう。
遡った一定期間の価格を平均した値を
チャート上に記したものです。
時間の経過とともに、新しい値が加わり
一番古い値が除かれていくことにより、
平均値も変化していきます。
それを折れ線グラフとして記したものが、移動平均線です。
通常は、短期線、中期線、長期線の3本の移動平均線を使います。
少し見づらいかもしれませんが、このチャートでは、
紫色の線が短期線、緑色が中期線、オレンジが長期線です。
トレンドが変化した場合、
短期線が一番早く反応し、長期線が一番最後に反応します。
移動平均が上昇しているときは、
上昇トレンド、下降しているときは、下降トレンドであると判断します。
また、この反応する時間の差を利用することによって、
売買シグナルにします。
具体的なシグナルの例として、
ゴールデンクロスとデッドクロスを紹介しましょう。
この場合、黒が短期線、赤が長期線です。
長期線を下回っていた短期線が、長期線を上回りました。
この瞬間を、ゴールデンクロスと言い、典型的な買いシグ
ナルとされています。
次がデッド・クロスのチャートです。
長期線を上回っていた短期線が、長期線を割り込みました。
これをデッド・クロスといい、売りシグナルになります。
この移動平均を使ったゴールデン・クロス、デッド・クロスですが、
シグナル発生がどうしても遅れてしまうため、
実際のトレーディングにそのまま使うのは難しいようです。
しかしこの考え方が、ポピュラーな分析手法であるMACDをはじめ、
多くのテクニカル分析の基礎になっています。
移動平均線の考え方、
ゴールデン・クロス、デッド・クロスについては、
きっちり理解をしておきましょう。



