テクニカル分析の基本的な考え方の一つに、
移動平均線というのがあります。


今では、移動平均線理論だけで分析することはなくなりましたが、
多くのテクニカル分析手法の基礎となっている理論です。
考え方を理解しておきましょう。


遡った一定期間の価格を平均した値を
チャート上に記したものです。


時間の経過とともに、新しい値が加わり
一番古い値が除かれていくことにより、
平均値も変化していきます。


それを折れ線グラフとして記したものが、移動平均線です。


通常は、短期線、中期線、長期線の3本の移動平均線を使います。



「日経先物ミニ BTF投資術」

少し見づらいかもしれませんが、このチャートでは、
紫色の線が短期線、緑色が中期線、オレンジが長期線です。


トレンドが変化した場合、
短期線が一番早く反応し、長期線が一番最後に反応します。


移動平均が上昇しているときは、
上昇トレンド、下降しているときは、下降トレンドであると判断します。


また、この反応する時間の差を利用することによって、
売買シグナルにします。



具体的なシグナルの例として、
ゴールデンクロスとデッドクロスを紹介しましょう。


「日経先物ミニ BTF投資術」

この場合、黒が短期線、赤が長期線です。


長期線を下回っていた短期線が、長期線を上回りました。
この瞬間を、ゴールデンクロスと言い、典型的な買いシグ
ナルとされています。


次がデッド・クロスのチャートです。


「日経先物ミニ BTF投資術」

長期線を上回っていた短期線が、長期線を割り込みました。
これをデッド・クロスといい、売りシグナルになります。


この移動平均を使ったゴールデン・クロス、デッド・クロスですが、
シグナル発生がどうしても遅れてしまうため、
実際のトレーディングにそのまま使うのは難しいようです。


しかしこの考え方が、ポピュラーな分析手法であるMACDをはじめ、
多くのテクニカル分析の基礎になっています。


移動平均線の考え方、
ゴールデン・クロス、デッド・クロスについては、
きっちり理解をしておきましょう。

「日経先物ミニ BTF投資術」


FX取引には「取引所取引」(=取引所FX)と店頭FXの2通りありますが、
取引所取引の、取引所にあたるのが「くりっく365」や、大証FXです。


「くりっく365」は東京金融取引所で上場しているFXの愛称です。


取引所取引とは投資家の注文を、
株式取引と同じように取引所で成立させる方式のこといいます。


この場合のFX会社は投資家の注文を取引所に取り次ぐ役割を果たし、
株式取引の証券会社と同じ役割に相当します。


一方の店頭取引は取引所を介さずに、
FX会社が売買の相手方となって投資家の注文を成立させます。
FX会社は、マーケットメイクを行っている金融機関のレートに基づいて、
投資家にレートを表示します。


「くりっく365」の大きな特徴として
金融取引所があげているのは次の3点です。


まず有利な価格。

「くりっく365」では外国為替市場(インターバンク市場)に
参加している複数の金融機関から価格の提供を受け、
その中から最も安い売り価格と、
最も高い買い価格を選んで投資家に提示します。


結果的に、投資家はその時点の最も有利な価格で
取引ができることになります。


さらに2通貨間の金利差相当額であるスワップポイントを、
受取る側と支払う側とで同額に設定しています。


高金利通貨の買いポジションを持っている場合には
スワップポイントを受取り、
高金利通貨の売りポジションを持っている場合には
スワップポイントを支払うことになります。


一般的な店頭FXでは投資家の受取額より支払額のほうが大きく、
その差額はFX会社の利益になり、投資家にとってはコストになりますが、
「くりっく365」では同額であるため、
金融取もFX会社もスワップポイントでは利益を得ていないことになり、
結果的に投資家はスワップ面でのコストを負わないことになります。


二つ目は安全性の確保です。

「くりっく365」に参加できるのは
厳正な資格審査に合格したFX会社のみです。


さらに、投資家の証拠金は全額金融取に
預託することが法律で義務づけられているために、
万が一FX会社が破たんしても、預託された証拠金は
原則として全額保護されます。


また金融取に預託された証拠金は
取引所の財産とは分別して保管されています。


なお投資家の建玉(保有しているポジション)は
FX会社が破たんしても決済することができ、
投資家の財産の保全の策が施されています。


三つ目は取引所FXにだけ認められている税制優遇措置です。


FX取引で個人投資家が得た利益は取引所FX、
店頭FXを問わず原則として雑所得とみなされて課税されます。


取引所FXが有利な点は、得た利益が申告分離課税の対象となるため
税率は所得にかかわらず一律20%で済みます。


一方の店頭FXでは給与所得などと合算した総合課税となるため、
最大50%の税率がかかります。


等々、税制面では「くりっく365」が有利になっています。


これら、制度的に有利な部分が多い「くりっく365」ですが、
デメリットもあります。


デメリットの中で特に影響が大きいのが、手数料です。


店頭FXの場合、ほとんどのFX会社において、
手数料の無料化もしくは低額化が進んでいますが、
「くりっく365」は、比較的手数料が高めに設定されています。


デイトレ等、短期売買でも手数料の対象になるため、
売買回数の多いトレード手法には向きません。


さらに、「レバレッジ」が低めに設定されているため、
FXの醍醐味であるリバレッジ効果を堪能するのは難しくなります。


くりっく365は、新しいFXマーケットとして広がっていくのは
間違いないと思います。


まだまだ根強い人気が店頭FXにあるのも頷けます。


詳細は、http://www.click365.jp/  で確認してください。

「日経先物ミニ BTF投資術」


FXの中で、一番重要な為替変動によるリスク
について説明をします。


FXというのは為替変動で、
為替差益をもらって利益を出すことができる半面
、損失を出すこともあります。


金融商品は、なんらかのリスクを伴うわけですが、
FXの場合は、証拠金取引であるため、
原資を上回る利益が得ることが可能であすが、
相場変動によっては、原資を上回る損失を出す可能性もあります。


1ドル100円のときに、10万円を証拠金にして、
レバレッジ10倍の1万ドル買った場合、
決済時のレートが99円だった場合の売却代金は99万円、


買付代金は、100万円であれば、
1万円の損失が出たことになり、
証拠金が1万円減り、9万円になります。


逆に、売却時にドルが1円上がっていれば、
1万円利益が出て、証拠金は11万円になります。


同じことを、証拠金10万円、
レバレッジ100倍の場合で、検証してみましょう。


1ドル100円のときに、10万円を証拠金にして、
レバレッジ100倍の10万ドル買った場合、
決済時のレートが99円だった場合の売却代金は990万円、
買付代金は、1000万円であれば、10万円の損失が出たことになり、
証拠金が10万円減り、ゼロになります。


逆に、売却時にドルが1円上がっていれば、
10万円の利益が出て、証拠金は当初証拠金10万円の
2倍の20万円になります。


利益と損失の金額は、
レバレッジにより大きく異なります。


レバレッジが高くなればなるほど、
損失時の金額が大きくなります。


外国為替、円とドルの変動で、
1円(約1%)の変動は、決して珍しいことではありません。


この1円というのは、平常時の値幅の範囲内です。


大きな指標の発表、要人の重大発言、事件等があった場合、
数円の変動はザラにあります。

1日に10円以上の変動があることもあります。


為替変動によるリスクを
回避することを忘れないで下さい。


適正なレバレッジとロスカット等を活用し、
自分の責任でリスクを軽減する方法を見つけて下さい。

「日経先物ミニ BTF投資術」