只今、大田区大森東・大田区萩中で家づくりが始まっています。
更地の土地から家づくりを始める現場では、地盤調査を行う前に、地縄という敷地に建物の位置出しを行い、図面通りの建物配置が出来るか確認します。主に建物の離れ(隣地から・道路からの距離)が地積測量図と建物配置図と現況が合うか確認。
地縄が終わると、地盤調査。スウェーデン式サウンディング試験(SS)の名称改め、スクリューウェイト貫入試験(SWS)
で建物の4隅と建物中央の1箇所の合計5か所を調査します。地盤調査はジオテクノジャパン(地盤保証20年を付けて頂ける信頼ある会社)調査時間は2時間程度、2日程度で試験結果の知らせが届きます。
地盤調査の結果、地盤補強が必要となりましたので、杭工事を行います。大型の重機が入るので道路と敷地の境目に敷かれている縁石が下がらない様にマットを敷きます。
いよいよ打設工事の重機が運び込まれます
ロッドと呼ばれる筒を地盤面に差し込み、必要深さまで貫入させ、その中に現地で攪拌したセメントを流し込み
セメント杭を地盤の中に作ります。
杭の位置・深さを確認しながら
次々に袋詰めのセメントが運ばれます
穴の中にセメント杭があります
打設した杭のセメントの性能・品質を検査する為、3本のテストピースを取出し、基準の性能が満たされているかもしっかりと検査。
全ての打設が終わるとこんな感じ。クレーターの様な。この地盤補強の工法は施工が早く、1日で作業が終了します。
セメント杭が乾くまで数日このままに。
杭工事が終わると基礎屋さんによる基礎工事が始まります。歴史ある地域の基礎業者「田政建設」による基礎工事
根切工事で地盤に基礎が埋め込まれる高さに合せ土を掘削。先に打設した杭もこの掘削する高さに合わせて埋め込んでいましたので杭が見えなくなっています。
砕石を敷き込み転圧、透湿防水シートを敷き込んだ後、捨てコンとよばれる配筋を設置する為の水平をだすコンクリートを打設します。
基礎の外周部に型枠を設置
基礎の仲通りにはこの後、鉄筋を敷き込む為の位置を示す墨が打たれます。
配筋が運ばれ組立が始まります。夏の暑さで鉄筋も熱くて素手では触れられません。
構造計算で決められた基礎の配筋を組立てますが、様々な種類の鉄筋を繋ぐ継ぎ手、定尺長さの確保・結束線での固定がされているか、一つ一つ確認しながら。
基礎開口部の補強筋・設備の排水用のスリーブ入れも場所と高さを確認しています。
保証会社により配筋検査が行われ、無事合格をいただきましたので、いよいよ基礎コンクリートが打設されます。
ミキサー車と圧送車を道路に並べ、長いホースでコンクリートを打ち込みます。
同時に打ち込んだコンクリートの現場試験も欠かせません。試験体を抜き取り、現地でのコンクリートの品質を確認。
一方、次々にコンクリートが流し込まれ、職人の技術でコンクリートの天端を鏝でならします。
夏場のコンクリートの配合で打設が終わると、浮きががってくる水分を取り除きながら
品質を確保します。
コンクリートを流し込む、流し込んだコンクリ―トに振動を与え、コンクリート内部の気泡を除きセメントの性能を向上させながら作業が続きます。
コンクリート仕上げ面から鉄筋の外周部との被り寸法を確認。この被りが基準値以上ある事で、長い年月で鉄筋が錆びやすくなるのを防ぎます。ここでは65mm確保させています。
こんな感じになるまで、半日の作業でした。
数日後、外周部の枠が一度はずされ、次回の立上り部分のコンクリート打設に向けた準備が始まります。
この耐圧コンクリートと立上りコンクリートを同時に行う一体打ち工法も有りますが、一長一短あります。
この後、現地ではアンカーボルト・ホールダウンアンカーセットが行われ、立上りコンクリートの枠が組立てれらます。