家を建てる際に間取りは勿論、性能面からその建物のUa値やηa値を検討し、断熱材やその厚み、開口部の大きさや性能を確認します。そうした事によって長期優良住宅や低炭素住宅、そしてzehへと繋がっていきます。初期投資やランニングコスト、日々の光熱費や住宅ローンの金利優遇・税制優遇までも影響しますから、これからの家づくりには欠かせません。
仕様基準と性能基準の有る改正省エネルギー基準について。仕様基準では断熱材の地域区分で6地域に該当する東京都大田区では、外皮(外壁と屋根の見付け面積)に対する玄関・サッシの開口部比率を13%以下にする必要が有ります。基準をクリアーした後は、断熱材の選択。使用する断熱材のA~Fの6種類から熱伝導率の数値の違いを確認したうえで、どの断熱材を選ぶかで屋根・壁・床の各部位に対する断熱材の種類・必要厚さを確認します。※改正前に使えていたトレードオフ(一部の断熱性能を緩和する代わりに他の部分の断熱性能を強化する方法)は出来なくなりました。開口部の仕様基準は開口部比率によって①断熱性能②日射遮蔽性能を求め、それぞれ熱貫流率・日射熱取得率の数値をクリアーしたサッシを選びます。
性能基準では冬の寒さ・夏の暑さに耐える断熱性能(Ua値:外皮性能熱貫流率)と夏の日射を遮る性能(ηa値:平均日射熱取得率(冷房期))を考える必要が有ります。