半導体や薄型テレビなどの世界市場で躍進する韓国企業。東洋経済によると、
円高で苦しむ日本メーカーとは対照的に、韓国はウォン安や自由貿易協定(FTA)戦略を推し進める政府の後押しで、鉄鋼、造船、自動車分野でも攻勢をかけている。
7月1日に韓国とEU(欧州連合)の間で、自由貿易協定(FTA)が暫定発効した。
韓EU自由貿易協定の、韓国の概要は以下のとおりである。
(1)EUからの輸入のうち、品目ベースで81.7%、貿易額ベースで66.7%について、関税を7月1日に即時撤廃した。自動車部品の8%、その他精密化学原料の1~8%、織物製衣類8~13%、カラーテレビ8%、紅茶40%、ワイン15%、原糖3%、パスタ8%等がゼロになる。
(2)そして、10年以内に、品目ベースで98.1%、貿易額ベースで99.5%の関税を撤廃する。
韓国は、EUだけでなく、中国とも4月13日に温家宝・中国首相と金滉植・韓国首相が話し合い、FTA交渉開始につき合意し、また、4月25日にはオーストラリアとの首脳会談で韓・豪FTA交渉を年内に妥結することを確認している。日本と韓国の間には今後「自由貿易経済圏」の大きな差が生じる。
日本企業が韓国に工場を移転するのは、日本の約3分の1の産業用電力料金や物流コストなどコスト面のメリットなど
彼らが企業に提示する投資インセンティブ
は半端ではない。
下にあるように
・5年間法人税はなし(それも黒字化してから)、その後2年は半分
・関税3年間なし
・雇用補助金
また、土地については、ほとんどゼロに近い賃料である。
東日本大震災で日本国内の工場が停止し、自動車部品のサプライチェーンが止まったことから、今が韓国内にサプライチェーンを取り込む好機ととらえているという。
日本が国会で菅おろしなどと言ってる間に、韓国や世界は貿易の障壁をどんどんなくしてモノのスムーズな流通を実現している。
これから日本はモノづくりに執着せず、モノよりも一歩先へ、繊細な人の心の交流(細やかで障壁のない疎通力を持った人間関係)により、人間の意志疎通をスムーズにする教育を実現させていくことで、現在の世界的な競争(戦争)社会を平和的に融合、イノベーションさせていくことでリーダーシップをとっていくべきではないでしょうか。
*FTA締結が最も進んだスイスは貿易の89.3%が、メキシコは81.4%がFTAの対象であり、米国は37.5%、EU29.8%(対域外、EU域内を含むと76.4%)、豪州24.9%、中国21.9%である。日本の貿易自由化率16.5%はいかにも低い。