ワンピース止まらぬ快進撃 共感を呼ぶ「確かな人間関係」
漫画市場で尾田栄一郎さん(37)の人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の好調ぶりが際立っている。昨年11月発売の単行本第64巻、今年2月発売の最新65巻はともに初版400万部を記録。日本人の3%が読んでいる計算になる。一方で漫画雑誌の売り上げは低下傾向に歯止めがかからない。漫画単行本の販売も減少気味だが、なぜこんなにも『ワンピース』だけが売れるのだろうか。 (2012/4/5産経新聞 )
人は揺るがない信頼の人間関係を求めていますね。
ワンピースが人気なのは、仲間のために命がけになれる熱い思いや行動。日本人は特にそういうものを根底では求めながら、熱い人を見ると(何ひとりで熱くなってるの?もっと理性的になれないのかと)カッコ悪いとばかりに冷めた目で見たり、そこまで集中できることに内心羨ましく思ったりします。
裏切らない人間関係や、熱くなれることに対して、根底ではそうありたいという思いが漫画の中では自由にできるので共感・感動できるのだと思います。
日本人は「赤信号みんなで渡れば怖くない」という民族性なので、団結や連帯は本来得意なのです。
でも戦争では、天皇を神として一丸となって邁進し、自分たちは負けない、自分の命は家族や国家のために捧げるのが誇りと特攻隊まで行き、絶対に勝つと思っていた戦争に負けてしまった。
その悔しさ(裏切られたという思い)とショックで、もう扇動されてたまるか、熱くなるものかと。
(アメリカとしては日本の強靭な精神を恐れ、二度とはむかってこないように、精神を骨抜きにする教育勅語の墨塗りや3S政策など戦勝国としてあらゆる手段を使って劣等感を植え付け、連帯や団結してもろくなことがない、それよりも個人の自由をもっと謳歌した方がいいでしょうと)
あれだけのショックを受ければ、もう熱くなるものか、団結や愛国心なんていらない、自信喪失するのもあたりまえで、結果としてはアメリカの戦略がみごとに成功しているともいえます。
根底に持ってる悔しい思い・・そんなこと言っても戦争を知らない世代だから、武士道と言ってもそんな時代に生きてないし、というのを聞いたことがありますが、アイデンティティの根底に流れている何かを感じない人はいないのではないでしょうか。
人間は精神性が本当に強く、つながりたい、団結して熱くなりたい、そしてみんなで大きなことを成し遂げたいと、ワンピースはその根底の部分に入り込んでくるのかもしれませんね。
そして今の時代は、国家や民族・宗教を越えて、過去の歴史の苦しみ(戦争に勝っても負けても傷だらけです)も全部抱きしめて、人間が大きくつながっていくときなのだと思います。
3.11東日本大震災も大切なメッセージだと受け取ることもできます。
教育勅語《12の徳目》
1. 親に孝養をつくしましょう(孝行)
2. 兄弟・姉妹は仲良くしましょう(友愛)
3. 夫婦はいつも仲むつまじくしましょう(夫婦の和)
4. 友だちはお互いに信じあって付き合いましょう(朋友の信)
5. 自分の言動をつつしみましょう(謙遜)
6. 広く全ての人に愛の手をさしのべましょう(博愛)
7. 勉学に励み職業を身につけましょう(修業習学)
8. 知識を養い才能を伸ばしましょう(知能啓発)
9.人格の向上につとめましょう(徳器成就)
10. 広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう(公益世務)
11. 法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう(遵法)
12. 正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう(義勇)
(ウィキペディアより参照)