経済学も二刀流で | みんなで社会は変えられる!

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デフレは、賃金を下げ過ぎた経営者の責任だ

(日経ビジネス2013/3/29 )


企業が責任を持って将来を見据えて、必要なイノベーションを起こすことでしょう。

現在も「将来、働き手が足りなくなるから大変だ」と言っていますが、経済学の立場からすると、人材も頭数だけではなくて質が大事ではないですか。いわゆる、人的資本です。

人的資本の蓄積はとても大切です。先進国の経済は、質こそ重要なんです。人的資本というのは、学校もさることながら、勤め始めて会社で技能育成をすることなどを通じて徐々に蓄積されていくものです。


今ある潜在的な力としての女性と高齢者も活用していないと語る東京大学大学院経済学研究科教授吉川洋氏。


タイトルだけ見たら何を言ってるんだろう?と思ってしまいましたが、

ここで吉川氏がいいたかったのは、企業はイノベーションの努力をせずに、経営が大変だからと一番先に人件費を削っていては、人を育てることもできないということを言っています。


その状態では、今の経済危機を救うことはできないといっています。

しかも今ある潜在的な能力を活用していないという。


なるほど、そのとおりだと思いました。


経済学についてもマクロ経済学とミクロ経済学は二刀流でいくべきで、使いみちが違うのに、ミクロ経済を相似拡大してマクロ経済学へつなげてものを解決しようとしても無駄だと。


(この相似拡大的なDSGE(動学的確率的一般均衡)モデルが、現在世界中の中央銀行の調査部などが一生懸命使っているモデルです)


経済学も二刀流、ものの認識のしかたを二刀流でみていく方が問題解決しやすいのかもしれませんね。