「ハーモニー」を読んで、プロレスを語る。
・ロジック
・エモーション
・キャラクター
プロレスという世界の始まりにあるのは何か?
伊藤計劃は言う。
切実なロジックが、キャラクターを介して、切実なエモーションを産み落とす、と。
①ロジック
②キャラクター
③エモーション
これが、現実世界では
①エモーション
②ロジック
③キャラクター
となることが多い。
感情を後から理論付けし存在理由を造る。
またキャラクターありきでロジックを構成することもある。
しかし、これでは現実を越えた世界を造りだすことは出来ない。
キャラクターがなければプロレスは成り立たない。
そのキャラクターはなんの為に存在するのか。
その誕生過程を間違うと、エモーションは“ある”のみで“産み出される”ことはない。
比類なきエモーションを生み出す、ということ。
悲しみや、喜びや、みにくさ、怒りなど、現実の世界に嫌という程転がっている。
だったらニュースを見ればよい。
現実にあるものをあるがまま見せるのではなく、現実を越えるものを見せる術。
僕はかつて週間プロレス「プロレス身体論」にこう書いた。
「痛みは情動体験であると言われる。リングに上がり闘いを見せる者は、身をもって痛みを経験し、相手の痛みを知り、なおかつ観客にそれを理解させうる術をもった者でなくてはならない。それがプロレスラーであり、プロレスの闘いである。」
今付け足そう。
「いや、それ以上のエモーションを与える者でなくてはならない。」と。
ロジック
キャラクター
エモーション
プロレスラーはこの世界に何をもって何を産み出すのか。
創り手である以上、答えは明らかではないか。