試合後、男泣きの天山。
引退してもおかしくない負傷だっただけに、素の感情であろう。
天山選手とは合宿所時代、相部屋であった。
一年後輩の天山選手とは、けっこう言い合いもした。
そんな天山選手と、技の話しになった時に、ある技を使ってみるよう進めた。
モンゴリアンチョップ。
キラーカーンさん以来使う人がいなかったこの技が、天山に合うような気がしたのだ。
最初は、少ししぶっていた天山であるが、何度も進めるうちに、試合でトライするようになった。
当時はキラーカーンさんのパートナーであったタイガー戸口さんが参戦していて、あまり心良く思っていなかったようだったが、毎日使ううちに誰もが認める使い手となった。
天山広吉にモンゴリアンチョップは欠かせない技となった。
頚椎からの影響で腕の神経がやられ、そのモンゴリアンチョップが打てなくなっていた天山選手。
復帰戦では万感の思いを込めてモンゴリアンチョップを出していた。
試合後の天山選手と。

こちらはお酒の天山。

ただ、本当の復活が始まるのはこれからである。
頚椎はもつのか?連戦に耐えられるのか?身体はもっと造られるのか?
かつて計画されたプロレスライセンス制度が実現されていたら、今回の復帰はなかったかもしれない。
それも運命。
それが良いのか悪いのか、結末はどうなるのか。
それはやはりなるようになるとしか言いようがない。
ただ、運命は天山広吉復帰に流れたのだ。
プロレス界は斯界である。