こんにちは、B.T.です。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


スギ花粉が本格的に飛び始めましたね。毎年のことですが辛い季節の始まりにウンザリします。


去年までは「花粉なんかに負けるかー!」てな感じで花粉が多い日でもガンガン野山に行っていました。


…当然の結果として3月初め頃には花粉症が重症化。休みの日には起き上がることも出来ず一日中寝ている羽目に。(笑)
でも今年はせっかくの経験をキチンと活かして平地を歩くのを控えようと思っています。


その代わり、と言ってはなんですが高い山に行ってみるつもりです。高山なら花粉の飛散も少ないだろうとの読みです。

家にじっとしていられない言い訳に聞こえます?(^^;;




という事で、昨日行ってきました。
今回の狙いはメスのヒメオオの新成虫。


10月の末に採取したオスのお嫁さん探しです。同産地、出来れば成虫や大型の幼虫が沢山出た同じ材から出したい!


久々のブナ帯。スギなんて無粋なものどこにも無い!

歩くの気持ちいい〜♪




これが前回沢山ヒメオオを出した材(の現在の状態)。

30mくらいあるのにほぼ全体にツリガネタケが鈴なりです。


自分が前に割った跡がそのまま残っていました。




触るとカチコチ



大切なことなのでもう一度言います。



触るとカチコチ





最近、平地は暖かくなって来ましたが、高山はまだまだ厳冬期。多分夜間は−5℃〜−10℃まで下がると思います。だから水を吸っている樹皮近くはカチコチに凍っています。


ハンマーで叩くと、氷の粒を伴った木屑が
パシッ!パシッ!パシッ!
と顔に飛んで来て痛い!
しかも、ほとんど削れない。(*_*)


ハッキリ言って埒があかない。
でもまあ、ここまでは織り込み済み。
なので、例の薪割りオノを取り出し全身の力を込めて叩きました。


写真だとあまり分からないと思いますが、全身汗だくになって頑張りました。

食痕も全てカチコチ。ヒメオオは食痕はきめ細かいし湿り気もあるので、こんな石みたいになっちゃうんでしょうか。


まさか、こんな凍った食痕のそばには居ないだろうとガンガン削って奥を目指していたら、突然穴が開きました。

そっと覗き込むと白いお尻が。



材が凍っているのでここまでするのに10分以上かかりました。

よく見ると分かると思いますが、幼虫が入っている穴の内壁が白くなってます。


凍ってます(冷)


よくこんなところで生きていられるものですね。私なら間違いなくアイスマンになる自信しかありません。



そんなに大きく無いけどヒメオオっぽい。


頭大き目です。ヒメオオで間違い無さそう。

期待のメス…でもないし成虫でもないけど、この材にちゃんといてくれて嬉しい。



アカアシも出ちゃった。



そして、★になったヒメオオのメスが!


悔しい〜〜〜!!
今日のメインターゲットォォ〜〜!!

この子が生きていてくれたなら…(涙)


ヒメオオは蛹室を作るのが下手なのか★で見つかる事が多いです。特に倒木ではその確率が高いと聞きましたが本当ですね。


本日の結果。

これだけ出すのになんと3時間もこの木と格闘しました。別に木を全部崩した訳ではありません。ごくごく一部分だけです。

とにかく材が凍っていて硬いためすぐに手に力が入らなくなり、休み休みやっていたらいつのまにか時間が経っていました。



あー、頑張り過ぎて今日は全身が筋肉痛!






帰りがけにブナの枝先を見ると新芽の準備が整って来ていました。あと二ヶ月もするとルリが舞う姿を見られますかね?


疲れた身体を引きずるように下山して帰宅後、幼虫を計測。

一番大きな子は6.1g。
頭幅は自己記録の9.0mm

頭が大きく感じたわけです。逆に体が小さく見えたので、もっと小さい個体かと思いました。


カワラとかでキチンと育てれば大きく育つかもしれませんが、都合により全員マットで頑張ってもらいます。


小さい個体は雌雄不明ですが、頭幅7.5mmなのでメスの期待は残ります。


ビン交換の時には雌雄判別できるかな。



あー、それにしても体が痛い!
もうしばらく山に行く気がしない!!


でわでわ。