「Shine」のこと考えながら万博に行く

という変則的な夏を過ごしています。

忘れられない夏になりそうです。

 

 

さて、今回はずっと気になっていた

ナランのカメラについてです

早くep3に行かなくちゃなんですが、カメラも気になりすぎるので一回トマレです。

 

 

 

ナラン・ピタヤトーン

揺るぎない信念を持ち、不正を憎む真のジャーナリスト。

裕福で美しい恋人がいるが、クレイラートと出会い激しく惹かれ合う。

 

 

へちまはナランのカメラのメーカーついてずっと気になっておりました。
 
「君がどのカメラを使っているか言ってごらん、君がどんな人間かわかるから」
とかいう言葉はありませんが
 
「美しい彼」でヒラが使ってたのがCanon、野口師匠はNikonでした。
もちろんデジタルカメラです。
これはこれ以外にないチョイス。
ちなみにへちまはずっとCanonです。
 
 
で、ですね、私はこのカメラが日本製だと踏んでいたのですが正解でした(うれしい)!
 
どうして日本製だと思ったかというと、当時のタイは「日本製品非買運動」の真っ最中だったんです。
 
ですからここでナランが日本製のカメラを使ってるってことは、学生たちの非難の対象になりかねない、下手したらボコられるかも。
 
でも彼はジャーナリストなんです。
ですから剣ともいうべきカメラでは妥協したりするはずないんです。
それがどこの製品であっても自分にとって最上のものを使うはず。
 
そういう意味でここで彼に日本製のカメラを用意した小道具さん(?)ディレクターさん(?)は偉いと思う。
カメラのチョイスとキャラクターがちゃんと一致してます。
 
 
Canon Model7

 

 

これがナランが使ってるカメラ。


Model7と呼ばれています。

発売は1961年(時代考証もばっちり)。


このカメラの最大の特徴は50mm(標準的なレンズの長さで、スマホの1×みたいな感じ)で、F0.95(明るさの指標)のレンズが搭載できることです。

 

F0.95は驚異的に明るいレンズです。

その分、被写界深度は浅くなります。


もしep1での夜の撮影ではこのF0.95を搭載して、昼間の会見ではレンズを変えていたら、もうへちま狂喜乱舞案件なんですが、残念ながらドラマではレンズはずっと同じに見えます。

 

単焦点レンズのこの時代、レンズを変えないカメラマンなんているはずないのにショボーン

みんなどうでもいいとは思うけどModel7は50~135mmのレンズに対応可能だったそうです。

 

 つけて欲しかったなぁ「夢の超大口径50mmF0.95」レンズ

image


 

ちなみに発売当時のお値段は

50mmF0.95付 86,000円

50mmF1.4付 47,500円

ということです。

さらに輸入品ですから仕事道具といっても手軽には買えませんね。

 
 

 

さて、へちまがカメラを特定をできたのは、YouTubeで流れて来たep4の記者会見のシーンのおかげです。


ナランは記者としてクレイラートの取材にあたっていたのですが、ついつい仕事道具のカメラでクレイラートを萌え写しちゃうんです。

クレイラートもちょっと微笑んで答えてみたり・・・。

困ったふたりですね。

 

カメラがついにこんなにハッキリ映りました!
 

レンズはたぶんF1.8くらいかな?

カメラは満点、レンズが減点20です(上からすぎる)。

 

 



ナランの仕事道具をもうひとつ

タイプライター

今どきの若者にはタイプライターって縁がないですよね

演技指導をうけていました。

 

 

いや、それより

タイ語のタイプライターってあるん?

と思って調べてみたら

 

ありました!

しかも歴史は古い。

 

1891年にラーマ5世(名君だったらしい)の命により、プレアミス社(米)がタイ語のタイプライターの開発に着手したそうです。

その後、レミントン(Remiagton)社が事業を引き継いだ(1951年)ということです。

 

ナランが使っているのはまさしくこのRemington社のSPERRY RANDというモデルです。

キーボードもタイ語です!

 

タイプライターについては全く詳しくないのですが、ここは減点なしです。

 

 

 

 

 

ということで、おそらく誰も気にしていないだろうナランの商売道具の謎が地味に解けました。

 

どちらもちゃんと考証されていて(カメラのレンズについてはちょっと不満が残るものの)、十分な及第点でした。

 

美は細部に宿る、でございます。

今後とも頑張ってください。