「Shine」のこと考えながら万博に行く
という変則的な夏を過ごしています。
忘れられない夏になりそうです。
さて、今回はずっと気になっていた
ナランのカメラについてです
早くep3に行かなくちゃなんですが、カメラも気になりすぎるので一回トマレです。
ナラン・ピタヤトーン
揺るぎない信念を持ち、不正を憎む真のジャーナリスト。
裕福で美しい恋人がいるが、クレイラートと出会い激しく惹かれ合う。
これがナランが使ってるカメラ。
Model7と呼ばれています。
発売は1961年(時代考証もばっちり)。
このカメラの最大の特徴は50mm(標準的なレンズの長さで、スマホの1×みたいな感じ)で、F0.95(明るさの指標)のレンズが搭載できることです。
F0.95は驚異的に明るいレンズです。
その分、被写界深度は浅くなります。
もしep1での夜の撮影ではこのF0.95を搭載して、昼間の会見ではレンズを変えていたら、もうへちま狂喜乱舞案件なんですが、残念ながらドラマではレンズはずっと同じに見えます。
単焦点レンズのこの時代、レンズを変えないカメラマンなんているはずないのに
みんなどうでもいいとは思うけどModel7は50~135mmのレンズに対応可能だったそうです。
つけて欲しかったなぁ「夢の超大口径50mmF0.95」レンズ
ちなみに発売当時のお値段は
50mmF0.95付 86,000円
50mmF1.4付 47,500円
ということです。
さらに輸入品ですから仕事道具といっても手軽には買えませんね。
さて、へちまがカメラを特定をできたのは、YouTubeで流れて来たep4の記者会見のシーンのおかげです。
ナランは記者としてクレイラートの取材にあたっていたのですが、ついつい仕事道具のカメラでクレイラートを萌え写しちゃうんです。
クレイラートもちょっと微笑んで答えてみたり・・・。
困ったふたりですね。
レンズはたぶんF1.8くらいかな?
カメラは満点、レンズが減点20です(上からすぎる)。
ナランの仕事道具をもうひとつ
タイプライター
今どきの若者にはタイプライターって縁がないですよね
演技指導をうけていました。
いや、それより
タイ語のタイプライターってあるん?
と思って調べてみたら
ありました!
しかも歴史は古い。
1891年にラーマ5世(名君だったらしい)の命により、プレアミス社(米)がタイ語のタイプライターの開発に着手したそうです。
その後、レミントン(Remiagton)社が事業を引き継いだ(1951年)ということです。
ナランが使っているのはまさしくこのRemington社のSPERRY RANDというモデルです。
キーボードもタイ語です!
タイプライターについては全く詳しくないのですが、ここは減点なしです。
ということで、おそらく誰も気にしていないだろうナランの商売道具の謎が地味に解けました。
どちらもちゃんと考証されていて(カメラのレンズについてはちょっと不満が残るものの)、十分な及第点でした。
美は細部に宿る、でございます。
今後とも頑張ってください。