「麩饅頭なんですけど、麩饅頭じゃないんです。
京都のとは違う。
めちゃくちゃおいしいですよ。
でも説明できない・・・とりあえず買ってきます」

(姜尚美「あんこの本」より)

 

 

 

 

この説明放棄のお菓子の説明を読んでから、いつか食べたい食べたいと願っていたお菓子のひとつ。
 
名古屋大口屋さんのお菓子なんですが、名古屋に行ってもなかなかおじゃまする機会がなくて。
 
それがちょっと前、ホームページ見てたら大阪でも毎月10日13時〜限定販売と?
わたしははじめてのお菓子を買う時は「絶対本店(で買う)主義」なんですが、今回はそこは曲げとこうランニング

 

 

 

 

 

餡麩三喜羅(あんぷさんきら)

ってお菓子です。

 

もー、説明できないんですが、とにかくおいしい!
麩饅頭なんですけど、麩饅頭じゃないんです。
包んである葉っぱサルトルイバラに付いた塩気もいー。
 

お菓子の姿はふくら雀みたいで可愛い。包装紙も葉っぱの形もぜんぶかわいい。

 

 

 

 

 

 

デパ地下に行けば宝石のようなお菓子が並ぶ今日この頃。

様々な材料を組み合わせて数式のように組み立てられたお菓子も素敵だけど、こういう作り継がれてきた一見単純だけど丁寧なお菓子に強く惹かれます。


食べてきた人のお菓子への愛がそのままお菓子に宿っているようなお菓子たち。

気になるものがあっても、あわててお取り寄せして食べたくはない。
そのお菓子を食べたいなぁって気持ちを持って日々過ごしているだけで、お菓子への愛が満ち満ちる。