京都の二条城で開催されているキーファーのSOLARISを見て来ました。

 

アンゼルム・キーファーは言わずと知れた戦後ドイツを代表する美術作家です。

その作品はドイツの歴史とりわけナチス、神話、聖書などを題材とし、へちまはその難解さと重さでどちらかと言えば苦手な作家です。

またインスタレーション(空間全体を美術作品とみなす表現方法)という手法にもここ数年はそれほど魅力を感じなくなっています。

 

 

とはいえ行って来ました。
キーファーの作品が二条城という歴史的建造物と相まって魔力なようなものを醸し出していて、齢80歳を迎えたこの巨大な作家が現役であるということを再確認しました。
オープニングにはご本人もいらしていたと聞きました。

 

 

「オクタビオ・パスのために」 2024年

オクタビオ・パスはメキシコの詩人、ノーベル賞作家

キーファーを見るにはここからはじめないといけないのか?

 

 

 

「ヨセフの夢」2013年

 

 

「アンゼルムここにありき」2024年

クールベの「こんにちは クールベさん」を勝手に思い出した

 

 

「Ra(ラー)」 2019年

 

ラーはエジプトの太陽神の指すのでしょうか?

イヤホンガイドを借りなかったのでよくわかりませんでしたが、鉛とスチールで作られた作品は圧巻でした。

パレットを持ち上げる翼の表現がキーファーにしてはわかりやすい?いやそんなはずはありませんね。

 

夕方4時半までということですが、夜には絶対に行きたくない展覧会です。