中国ドラマ 

全24話 2024年

 IQIYI(AI自動翻訳)

「走るときは何も考えない」

英題Running Like A Shouting Star

 

 

三浦しおんさんの名作小説「風が強く吹いている」のリメイクと思われます(へちまの見解ですが間違いない)。

 

日本でもアニメや映画(小出恵介さんと林遣都さんが主演)になってたし、何より原作がめちゃ良いしで、記憶にある方も多いかと。

 

 



原作は弱小チームが箱根駅伝を目指すストーリーですが

ほら↓コレ(ユニフォームがミズノウインク時代を感じます)

 

たぶん中国には箱根駅伝がないので

ドラマでは4×100mリレーになってます。

 

日本映画の時も、イケメン度に不満があったわけではないのですが

中国でドラマになると、やはりイケメン原産国の強みですねー、そりゃもう眼福で目がハート目がハート

 

主役はこのおふたり

タイプ別イケメンの配置、神デス

 

そんなに告知もなくしれっと配信が始まったのですが

配信から10日たちふと見てみれば

なんと高評価のtop13に君臨しているではないですか!

たぶんダントツの低予算なのにがんばってる指差し

やはりイケメンは最強です。

 

では主演のおふたりを見ていきましょう。

 

 

 

 

 シュウ・イーラン君を演じたJackson Jinさん(もちろん知らない人ですが名前が読めるのはありがたい)

 

めっちゃ美人さんで、かつ王子様キャラ全開です。

 

 

    

へちまのイメージとしては
この右側の貴公子かな?

 

夭折したスチュアート公の
息子さんたちです
 

ロンドンでこの絵をはじめて見た時
青い血って言葉が視覚的に
理解出来た気がしました

 

 

アンソニー・ヴァン・ダイク

「ジョン・ステュアート卿と弟バーナード・ステュアート卿の肖像」

1638年頃 ロンドンナショナルギャラリー蔵


 

手足が長くて素敵でした。

プロ(?)の陸上チームに所属していて大学のスターという設定です。

もちろんもてもて。

 

 

 

 

 もうひとりの主人公チー・ティェン君を演じたのはWangxing Ganさん(読み方不明)

 

目語り(?)が印象的でした。

へちまの主観ですが眼の暗い俳優さんって稀有ですよね。

それだけで見る方が感情移入してくれるし。

 

 

 

    

マネが描いたベルト・モリゾの瞳を

思い出しました

 

女流画家でもあったモリゾとマネの関係は

不明確ですが

こんな瞳を描いて惚れてなかったとか

芸術的にありえない

 

image

 

エドゥアール・マネ

「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」

1872年 オルセー美術館蔵

 

チー・ティアン君は大学一年生。

陸上に関してイヤな思い出があり、大学では恋をしたりキャンパスライフを満喫したいと思っています。

 

 

 

 ふたりの主人公は対照的な少年時代を送っています

 

イーラン君は大学の人気者ですが、幼児虐待を受けていた過去があり、実はちょっと歪んでいます。

しかし生まれつきメゲない心の持ち主でもあり(一見)明るく生きています。

 

一方チー・ティアン君は幸せで気苦労なしの少年時代を過ごしました。

大きなプレッシャーを経験しないまま成長した彼は、陸上の才能を開花させた事で周囲からの軋轢に苦しむようになります。

大学では陸上とはキッパリ縁を切って青春するんだとナンパに勤しんでいます。

 

 

 

物語は犬を追っかけて走るチー・ティアン君をイーラン君が見染めるところからスタートします。

「走りながら出会う」(「風が強く吹いている」のお約束通り)のは定石ですねOK

 

イーラン君は最初はチー・ティアン君のアスリートとして稀有の才能に着目しますが

やがては彼のナイーブさに惹かれていきます。

 

 

 

チー・ティアン君は、最初はモテモテでどっか胡散臭いイーラン君に反発しながらも

彼の穏やかな仮面の下に隠された孤独や諦観に気づき揺さぶられます。

 

 

その心の揺れは切なくもキラッキラキラ乙女のトキメキです。

もう青春です!

ためらいを脱ぎ捨てて相手の中に入ろうとする勇気

これぞ青春です!

ふたりが傷つき寄り添い成長していくさまが、(尊いという言葉の本来の意味で)thotoi!

 

 

 

 監督さんはMo Yi Feiという(写真を見る限り)若いおなごはんのようです

 

萌えポイントをちゃんと押さえてくれてるの女性監督ならではかな?

    

 

 

チー・ティアン君が独特の暗い瞳でイーラン君を見つめるさまは優しさ、悲しさ、羨望、そして少しの独占欲がないまぜになっていて

ウルウル度が爆上がりますベル

 

 

ストーリーは当然、おふたりが苦難を乗り越えて再びリレーで走るとこでクライマックスを迎えます。

そのシーンはもうわかっちゃいるけど感動しちゃうんですよー。

 

後日談もちょっと付いていて、ここは読み解きが必要な気がします。

ご覧になった方とぜひぜひ語り合いたいなー。

 

 

 

 

 見終わったあともぜーんぜん後味の悪さがなくて、すっきり爽快

 

美麗な顔面

どこまでも長ーーーい脚

ちれいな喉仏

 

ユニフォームはちょっとださいけど

撮影はなんか安っぽいけど

陸上のウォーミングアップがワンパターンやけど

 

それらを補って余りある爽快なドラマです。

 

 

 

 その他のランナーたちも良き良き

 

ナチュラルに脱いでくれたり

 
 
美肌に命をかけるジジ君は超美肌だし

 

 

天賦くんが生き生きと走る姿は素敵すぎるし

 

 

ライバルもいーかんじー

 とにかくみんなイケメンズです♡

 

 

 

 そして原作へのリスペクト

 

そして原作ファンなら「あ、ここ原作へのリスペクトだな」ってわかる箇所も随所にあります。

嬉し恥ずかしな感じ?

 

例えばイーラン君が「走るのは好きかい?」とチー・ティアン君に尋ねるシーンや

イーラン君のふたつ名に「灰」の字が入ってたりとか、いろいろあるんですよ。

誰かと語り合えたらシアワセ宝石赤

 

 

「Running like a shouting star」のタイトル通り全24話を一気に駆け抜けました!

1話が短めだしね。

 

宮廷ドロドロ古装に食傷ぎみのみなさんにおすすめしたいスカっと青春ドラマです。