こんにちは
へちまです
季節は秋
郭敬明(グオ・ジンミン)さんの
作品をいくつか見たので
語ってみたいと思います
ネタバレなしでさらっといきますね
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晴雅集
2020年12月25日公開 中国映画
Netflixで視聴
原作は、ご存じ夢枕獏の小説「陰陽師」。
これを跡形もなく破壊して作り出された名作です。
謎なのはなんでオリジナルにしなかったのかということ。
原作要素で残ってるのって人物名くらい?
もしかして郭敬明は「夢枕獏」っていう名前の字面が気に入ってた?
でも夢枕獏さんも「こんなん違うやーん」って怒ってなくて、ノリノリでメーキングに出てたりと。
いいんだ、これで。
これはもうシーンを繋げたような映画でシーンシーンがとてつもなく美しい。
あ、わかったこの映画にストーリーはないんちゃいますか?
もし自分が書いた小説を映画にしたら、やっぱストーリーにこだわりが出るじゃないですか。
だから人の書いた小説で、作家の名前も好みやし中国でも人気小説やしで、「陰陽師」にしたんだ。
好きな日本人作家は村上龍らしいからきっとそうだ(ちがうか?)。
数ある名シーンのなかでへちまが大のお気に入りのシーンは、朝の身支度シーンです。
晴明や博雅が綺麗な光のなかで着付けをします。
袖の返しや結びなどフェチには堪りません。
二人でお酒を飲むのに絵画のなかに入るシーンとかも大好きです。
監督の美意識がこの映画の骨格です。
映画も大好きなのですが、実は映画以上に気に入っているものがありまして、それが、王浣さんが描くイメージ画です。
「爵跡」でも原作本の装丁などをビアズリーちっくに仕上げてた方です。
「爵跡」のデザインとへちまんちのビアズリー、ちょっと(だけ)似てませんか?
こちらがメインビジュアル。
作品世界の上をいく出来栄えだと思うのですがいかがでしょうか?
アール・ヌーヴォーちっくに渦渦してて素敵ですね。
動物もいますよ。
墨の濃淡のなかのブルーと金がとてつもなく綺麗です。
翼の生えた博雅も実写に劣らない美しさです!
翼がバッサバサです!
博雅役のダン・ルンさんは毎日ジムで身体を鍛えながら(水断ちまでして)撮影に臨んだそうですが、残念ながら絵に負けてるかもです。
さて、我らが汪鐸(ワン・ドゥオ)さんはきっぱり主演でした(間違いない!)
上品なお姿とワイルドなお姿の「一粒で二度おいしい(古い)」状態です。
ワイルドなお姿の時は脱ぎます。
蛇になるんで肩のあたりに銀色の鱗が生えててわくわくします。
晴明役のマーク・チャオさんによると(筋肉は)ちょっと「描いて」いたそうですが、そんなのガセに違いない。
汪鐸さんの肖像画はこちらです。
こちらの筋肉は間違いなく「描かれて」います。
この映画公開直後に盗作疑惑などが浮上し郭敬明さんの身の回りがきな臭くなってきます。
盗作はダメですが、このジェンダーフリーな世の中で性的嗜好についてとやかく言われるのは堪ったもんじゃないですよね。
誰の言葉かは忘れましたがある名言を思い出しました。
「ゲイでなければ誰が『失われた時を求めて』を書けたんだ」
画像は作品の公式ページからお借りしています。
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