こんにちは
へちまです
今回からストーリーにそって語ります
全二十九集のドラマを
楽しく読み解いていくつもりです
ネタバレですが
よろしければお付き合いください
第一集は事の発端
事件は起こりますが、そんなに重要な事件ではなく
登場人物紹介と全体のトーンの確認的な感じです。
このトーンはドラマを支配する大切な要素なので
ここで「好き」と感じた方は迷いなく先に進んでください。
物語は主人公のひとり張屏(ジャンピン)が麺の屋台を出している広場と、その前にあるご飯屋さんから始まります。
張屏は広場でせっせと麺を作り、もうひとりの主人公蘭珏(ランジュェ)は2階で胡散臭くお茶を飲んでいます。
大切な大切なオープングシーンはここから
井柏然の冴えざえとした美しさに圧倒されます。この美しさに裏切られることは最後まで決してありません!
そしてモノクロームのOSTです
歌はなくて打楽器だけの渋さ。しびれます。
この一連の映像には「水」が流れています。
「水」はドラマで繰り返し描かれるファクターになっていて、演者の井柏然や汪鐸には存在自体に水の気配がありました。
すごくかっこいいオープニングで何度でも見てしまいます。
映像はそこから一転、眩しいような市場の情景に切り替わります
せっせと麺を作っていた張屏ですが、蘭珏が張屏に「卵入りの麺」をカラ注文したことから
食堂での盗難事件に巻き込まれてしまいます。
ことの次第はこういうことです
高級官僚である蘭珏は南棟国という国に密書を送ったのですが、それが途中で奪われてしまいます。
蘭珏の政敵がその密書を売人から買い取とうとしているのですが、その前に蘭珏は密書を奪い返したい。
一旦は蘭珏の手に渡りかけた密書ですが、張屏が鋭い推理で見つけ出し、売人に返してしまいます。
さて張屏のドラマ初調査です
じっくり推理しています。推理中なので張屏ふたりいます。
街をかろやかに走り抜け追跡します。
街(大福市)の様子がよくわかり大好きな映像です。
夕刻、くたびれた張屏が屋台に戻ってきます。
張屏の相棒の陳筹(チェンチャウ)が仕事をほったらかした張屏にぷりぷりです。
そこに蘭珏がやって来ます
これは大切な場面で着る蘭珏勝負服です。
亀甲繋ぎの地模様があり薄手です。
風をはらむと振袖が風を膨らんで本当に綺麗です。
完璧な着付けが衣装の美しい皺を作っています。
小道具に白い扇を持っていますが、これで茶釜もあおいでいました。
使い道が広い扇ですね。
「某姓蘭
名珏
字佩之」
(姓は蘭、名は珏、字は佩之)
ドラマ開始から約19分
ふたりの運命の出会いがやってきます。
この先ドラマにあまた存在する名シーンのはじまりです。
張屏が最初に出会ったのは兰珏の「姿」ではなく
「声」
声フラグが立った瞬間です。
まず「声」そして「姿」とふたりの心に届いた順番が手に取るようにわかります。
田舎から出てきたふたりの若者は洗練された都会の貴人に衝撃を受けたはずです。
張屏のなかでは、それはやがて彼の人生を左右するような感情に育っていきます。
蘭珏はにこやかに張屏の経済状態を心配したりお世話したりしようとしますが、張屏は胡散臭さを感じてかお断りします。
自宅に戻った張屏と陳筹の夕食シーン
ふたりは同郷の友で科挙を目指して揃って上京したのですが、生活費を稼ぐために屋台で麺を売っています。
張屏と陳筹の食事シーンはこの先何度も出てきます。
いつも湯気がほかほかで心がこもっていて、とても美味しそうです。
蘭珏の家での端正な食事シーンとの好一対になっているのですが
このドラマのテーマ「庶民の幸せ」が凝縮された場面となります。
このテーマは最終章のクロージングのOST「天下大福」まで繰り返し丁寧に扱われています。
張屏は昼間にあった事件について、どうしても蘭珏が怪しく思えて仕方ありません。
それで蘭府(蘭珏の住む邸宅)に忍び込んで捕まったり
蘭珏を追って「伴月楼」という料亭に出かけたりします。
このシーン、エキストラがたくさんいて撮影は深夜まで続いたそうです。のちに井柏然がインタビューでいちばん大変だったかもと言っていました。
映像的にはこのあとで起こる「煙の踊り子殺人事件」が圧巻すぎて、こちらはちょっと印象が薄くなりがちなんですが、そう思って見ると踊りもエキストラの数も確かにすごいです。
EP2では主要な登場人物がほぼ揃い
(大切なあの方を除いて)ます
蘭珏の今カレ?も登場しますよ
すばらしく緻密に作り込まれた
世界観に酔いながら
ストーリーを追っていきましょう
ドラマの解釈、登場人物の台詞等には
筆者の妄想が混入している場合がございます。
ご了承のうえ、真相は各自ドラマにてご判断ください。
画像はドラマシーンは主にWeTVより
他は主にWei-boの公式ページからお借りしています。
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