過疎地から学校消える? 統廃合の検討加速へ 文科省「手引」初改訂:朝日新聞
小中学校の統合が各地で進んでいる。寂しさを感じる一方で、人口減少が続く社会においては避けて通れない現実でもある。学校は子どもたちが学ぶ場であるだけでなく、地域の象徴的な存在でもあるため、その閉校は単に建物がなくなることではなく、その地域から人が減っていることを示す象徴的な出来事といえる。
子どもの数が減れば教員の数も減る。さらに学校で使用される教科書や教材の発行部数も減少していく。教育現場だけでなく、出版業界や物流業界など、学校を支えてきた多くの産業にも影響が及ぶだろう。人口減少は一つの分野だけの問題ではなく、社会全体に連鎖的な変化をもたらしていることを改めて実感する。
もちろん統合によって教育環境の充実や教員配置の効率化などのメリットもある。しかし、その裏で失われる地域コミュニティの価値にも目を向けなければならない。学校が消えることは、人が消えることと深く結びついている。人口減少時代においては、統合を進めるだけでなく、地域に人を呼び込み、子育て世代が安心して暮らせる環境をどう作るかが、これまで以上に重要になってくるのではないだろうか。