先日、千葉県の銚子に住んでいる友人から、
ぬれ煎餅をもらいました。
袋を開けた瞬間にふわりと香るお醤油の香ばしさ。
一口かじると、外はもちっとしていて中までしっとり。
なのに、しっかりとした噛みごたえと、じゅわっと広がる醤油のうまみ…。
これぞ、銚子名物・ぬれ煎餅の真骨頂。
ぬれ煎餅ってなに?
普通の煎餅が「パリッ」と音を立てるなら、
ぬれ煎餅は「しっとりもちっ」。
曲がるよ〜!
焼き上げた煎餅を、特製の醤油ダレにくぐらせることで、独特のやわらかさと濃厚な味わいが生まれます。
もともとは煎餅職人の“失敗作”だったという話もありますが、今ではその“しっとり感”こそがファンを惹きつけてやまない魅力。
ちなみに銚子のぬれ煎餅といえば、「銚子電鉄」が有名。
鉄道会社がなぜ煎餅?と驚くかもしれませんが、それにはちょっとユニークな背景があるのです。
銚子電鉄とぬれ煎餅の関係
実は銚子電鉄、過去に深刻な経営難に陥ったことがありました。
そこで生まれたのが、キャッチコピー
「経営がまずい、まずい棒」
まずいというか、美味しいという噂
この自虐ネタで一躍話題になった銚子電鉄が打ち出した救世主こそが――そう、「ぬれ煎餅」だったのです。
ネットでも買えます
駅の売店ではもちろん、通販でも販売。売り上げが鉄道の運営を支える、まさに“食べて応援”のパイオニア。
種類も豊富で、甘口・中辛・辛口など、味比べも楽しいですよ。
銚子って、どんなところ?
ぬれ煎餅だけじゃない、銚子は“東洋のドーバー”と称されるほど風光明媚な土地。
とくに屏風ヶ浦(びょうぶがうら)は、まるでイギリスの白い崖を思わせる絶景。
インターネットより
海食崖が連なるその姿は圧巻です。
そして忘れちゃいけないのが犬吠埼灯台。
ここは日本で一番早く初日の出が見られる場所としても有名。
真っ白な灯台と青い海のコントラストは、どの季節に訪れても心を奪われます。
さらに銚子といえば、「しょうゆの町」
老舗のヤマサ、そしてヒゲタ。どちらの醤油も深いコクと芳醇な香りが特徴。
気を使っている地元のお店では、両ブランドの醤油をちゃんと揃えているとか。
そして、キャベツの一大産地
収穫の最盛期には、地元産の新鮮キャベツを使った料理や加工品がたくさん並びます。
ぬれ煎餅を食べたら、銚子に行きたくなった
休日に銚子まで足をのばしてみませんか?
ぬれ煎餅片手に銚子電鉄に揺られながら、犬吠埼の海を眺める
――そんなのんびりとした一日も、悪くないはずです。
行きたくなったあなた、まずはぬれ煎餅からチャレンジしてみませんか?
銚子を応援しよう!