周知の事実をいちいち言うことは少ない | 大次郎 侍心 SAMURAI-HEART

大次郎 侍心 SAMURAI-HEART

サムライプレーヤー☆大次郎の直情系ブログ

舞台は映像と違って

情報伝達手段が少ないから

観客に状況を伝えるのが難しい

映像なら映ってる景色からどこにいるか

いつなのか大体わかるし字幕も出せる

 

でも舞台はそうはいかない

舞台の情報伝達手段の大半はセリフとなる

セリフでいえばいいのだが

その使い方を間違えると痛い目を見る

セリフの大半は日常会話だからだ

 

 日常会話でいちいち説明はしない

当たり前だが

わかっていることをいちいち言うことはないからだ

知ってる人が来たら

「あ、君は〇〇君!」

とは言わない

ただ観客に名前を伝えたいから言わせたいのだろうね

 

そして独り言も滅多に言わないはず

自分の部屋ではよく言うかもしれないが

人がいるところ、いそうなところではまず言わないだろう

場所についたら「ここが〇〇劇場か!」

なんて言わない

 

人間は「周知の事実をいちいち言うことは少ない」

ってのが脚本を書く上での鉄則だと思うんだけど

なぜ書いてしまう人がいるのかわからない

この鉄則に従ってお客さんにわからせる会話を組み立てるのが

脚本家の仕事だし腕だと思う

役者も腑に落ちないし

観てる方もレベルの低い脚本だなぁ

と思うだけだろうね

 

こういうことはなかなか指摘されないから

結局レベルアップは見込めないんだけどね

 

デハ!!