20年ぶりに大学の同級生にあった
ちょうど故郷でラーメン屋を開店するタイミングだったそうだ
彼は大学の演劇サークルの同期だったが
入学から数ヵ月後にプロの役者を目指して大学を出て行った
その後何年かは活動していたが、私が就職した時には会わなくなった
それから何年か経ち私がプロの役者を目指そうとしたころ
彼の事を結構考えていた
大学の時、ふと彼に自分もプロで芝居をやりたいようなことを言ったら
やめた方がいいというふうに言われていた
大変なことは見ていればわかるから
結局実際にやろうとは思わなかった。だから就職した
彼が役者を続けていけなくなったことはなんとなくわかる
大学をやめてまで目指したことは凄い決意だし
一般的には若くして飛び込んだ方が大成する可能性はあると思う
ただ、実際には志半ばでやめる事になった
それは言っちゃ悪いが生き抜く力を身に付けられなったからだろう
自分を棚に上げるのは何だが
私は生きる力を身に付けてから役者になった
そしてまだ続けている
今になって逆の立場になっていることが不思議だ
彼がラーメン屋をやる志についてはわからない
あつかましいがその世界で幸せになってくれることを願う
デハ!!