観に行った舞台でサイコドラマを物語の中で取り入れていた。主人公が恋人を行方不明に追いやった原因を探る手がかりを得る事が目的のものだったが、主人公に気づかせるということよりも、共演者に発作が起こってしまうというところが、皮肉なものだと感じた。サイコドラマを簡単にいうと、ある人の心のトラブルの原因を探るために、ある人を主役、他の参加者を相手役として、ある人の日常を演じる。主人公の日常生活において、相手となる参加者は何を感じたかを述べる。また主人公と相手役を交代させて主人公が自分の行動と対面して何を感じたかを述べる。そんなやりとり。主人公は頑固者なので、相手役の述べること、自分の感じることに対しては半信半疑だったが、相手役が自分の過去のことがフラッシュバックしたのか、そのやりとりの中で発作を起こした。たぶんそれはトラウマであり、二度と挽回できないことなのだと思う。しかも自分が味わったことではなく、人に味あわせてしまったことだから発作になったのだと思う。その後、この相手役をやった人はまだ挽回可能な主人公を応援した。やっぱ期を逃しちゃいけない。一生引きずるのは痛すぎる。正直、打ち消せるものなんてないよ。その時を大事に。
デハ!!