キャプテン翼の連載が終わった
終止ひどい内容のまま終わった
キャプテン翼といえば、80年代の少年たちに影響を与え
現在の日本サッカー界の発展を促した伝説の漫画である
登場人物たちのサッカーに対する情熱や技術は
当時愛読していた人たちには今でも深く心に刻みこまれている
はずである。私もその一人
本編は一旦中学生の年代で世界制覇を果たし完結する
ドーハの悲劇後のサッカーブームにて連載が再開し
今度はユース世代で世界制覇を果たし終了
しかし、21世紀になりワールドカップなどのイベントにあわせて
続編が連載されるようになると
年を追うごとに薄く冷めた内容になっていった
何を目的に何を表現したくて連載していたのか分らない
話の流れが無計画で先週画いたことを忘れているような展開
主役の大空翼はスペインリーグのFCバルセロナに所属しており
移籍1年目にして超人的な活躍をしている(入ってから負け無し)
内容はスペインリーグの大一番、Rマドリッド戦で、
ブラジルの同世代のライバルとの対決を主体に描かれている
現実では世界で一番注目されるクラブ同士の対戦であり
チーム内には世界の一流プロ選手が集まっているはずなのだが
フィールド全域において活躍するのが何故か
翼とそのライバルばかりで、他の選手は風景扱い
翼とそのライバルの凄さをあらわす為にかませ犬状態である
その描写が実に滑稽で
目の前で意外な事が起こると
「え?」
と言い立ち止まってしまい、抜かれまくるのだ
その展開が翼の超人的活躍を表現させているという
夢も希望もない超常展開
初期の連載では小・中学生の選手が「なにィ」「そ、そんな!」
と叫びながらもそれは必死にボールに喰らいついた結果であったはず
それを一流の選手達が並んで棒立ちとは何を思って描いていらっしゃる・・・
更に拍車をかけるのがコマ数の少なさ
あるデータでは漫画1ページにかける平均コマ数は
4~5コマであるという
しかしこの漫画は、平均1.5コマ
特に目に付くのが、見開き2ページを1コマにした描写の連発
さぞ劇的なシーンなのかと思いきや
あるのは風景画に説明文のついたコマ
シュートがゴールバーにあたるコマ
比較的ザコな選手を抜き去るコマ
何の効果も無し
登場人物がスペインダービーに対して
何に向かってサッカーをしているのか描写なし
試合自体を漫画にする意味合いが全く無し
漫画家がこうもはっきりと目に見えて衰えを感じさせるような
ことがあるのか信じられない
しかしながらファンである以上
どんなに期待を裏切られようと気になって見てしまうのである
とりあえず、やる気が出るまで画かないでいただきたい
やるならちゃんとチャンピオンズリーグかオリンピックを
目的を持って計画的に描いて欲しい
デハ!!