シン・ゴジラ観て来ました。 ～ 確かにリアルです

リアルで面白い。勇気が出る。との娘のお勧めに従って、
シン・ゴジラ を観て来ました。


確かにリアルでした。

まず、現在の東京がリアルに再現されてて、
ゴジラがあそこにいて、建物をぶっ壊しているというのが、
リアルに分かるんです。

あと、前例のない大災害に大混乱する行政や警察、消防、自衛隊の姿が、
緻密にリアルに描かれているんです。


特に、一回赤ちゃんの時に軽く来てから、
大人になってから、本格的に来るんです。

だから、二回目は、当然準備して上陸前に防がなきゃならないはずなのに、
お役所仕事からくる対応の遅れから、やすやすと上陸を許してしまうミス
なんかも緻密に描かれています。


阪神淡路大震災や、東日本大震災の対応も、こんな感じだったんだろうと、
リアルに思うわけです。


それに、「被災者保護か？ゴジラ退治か？」とか、大きな問題に対処する際に、
小さな問題を無視するかどうかで苦しむ、トップの姿も実にリアルに描かれています。


さらに、自分のことではなく、日本のことを考えることで、
自分を超える勇気を持つ人間の姿も緻密に描かれています。

参考「「自分を超える法」ピーター・セージ著　を読んでみました 」


ただ一つ残念だったのは、折角避難する政府専用機が撃ち落とされて、
現職総理大臣が亡くなるアクシデントまで準備出来ているんだから、

こういう時にこそ天皇がいるという日本の国体のあり方、
天皇の意向を伺うという形式で示す日本人の団結力のすごさを、
示せていればと思いました。

そこのところが、
「トップは駄目でも、優秀な現場が何とか解決しちゃう。」みたいになってて、
ちょっともの足らなく思いました。


それもね、概ね正しい見解なんですが、日本の本当のすごさは、
僕は、

無能なトップを現場がリカバー出来なくなった時の対応のすごさ

だと思っています。

参考「天皇制という奇跡」


そういう意味では、黒船来航や大東亜戦争に比べれば、
ゴジラの襲来なんて、まだまだちょろいってことなのかも知れませんね。



あと、突拍子のないことを言っている奴が、
いやに先見性があるように見えるって意味では、
「日本沈没！」あたりと似たようなリアルさを持った映画です。


あと、これ日本人ならでは楽しめる映画です。
「東京のあの場所にゴジラがいて、ぶっ壊してるよ。」
と思うから、リアルなんで、

これがニューヨークやロンドンでは、きっとピンときません。


さらに、このストーリーでは、いかに怪獣映画といっても、
子供はキツイです。実際、子供は、退屈そうでした。


そういう意味では、

・世界中の人が楽しめる。
・大人でも子供でも楽しめる。

というテクニックでは、ディズニーの圧勝ではあります。

参考「ゴールデンウィークに、映画を見に行って来ました ～ Try evrything」


まあ、ターゲットを絞り込んだ上で、
そこにマッチしたきめの細かいサービスを追求する。

「その方が、日本人の特性に合っているな。」と思うわけで、
良い意味で、日本人の特性を活かした作品に仕上がっていると思いました。



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