ケント・ギルバートさんの本を読んでみました

まだGHQの洗脳に縛られている日本人 [ ケント・S．ギルバート ]
価格：1620円（税込、送料込)

です。この人、日本人のこと、良く勉強してるし、良く分かっているよ。

この本の歴史的事実は、ほぼ全部正しいと思う。
僕自信は、概ねすでに、この理解に達していたことだけれど、
それでも勉強になったことは、多かった。

いままで、ルーズベルトは、日本と戦争したかったのだと思ってたけど、
それを切っ掛けにヨーロッパでも参戦しているんだそうだ。

ってことは、彼は世界中で戦争がしたかったのであり、
当時のアメリカ国民も反対してたのに、ペテンにかけて、
世界大戦を引き起こした一番の犯人は彼だったということになるね。

あとこの本、日本人のことベタ誉めで、読んでてこそばゆい。
ケントさん日本人に優しくて、日本人の良い点ばかり書いてあるわけだけど、
僕はそんなに日本人に優しくない。

だから、反省するべき点は、強く指摘したい。

まず、この本、
「日本の暗号ほとんど解読出来ていたんだから、
真珠湾攻撃がアメリカにとって不意討ちであったはずがない。」
と言ってる。

でこれ事実だと思うけど、それ、
情報収集の段階で日本が負けていたなによりの証拠でもあるね。

それに、ハルノートを受け取った日本人は、これは戦争不可避だと考え、
日米の戦争を決断しちゃったわけだけど、この判断が間違いだ。

それ見て、

「向こうは戦争がしたいのだ。だったら、絶対にしてあげない。」

そう見抜き、判断しなければならなかったはずだ。

もちろん石油全面的に止められるんだから何もしないわけにはいかない。

けれど、逆に石油が手に入れば良いだけなんだから、
オランダにだけ宣戦布告して、インドネシアだけをとりにいけば、
それで良かったはずだ。

それを太平洋のど真ん中で、アメリカとの大戦争をしているんだから、
明らかに戦略ミスだ。

参考「いきなり真珠湾攻撃って、どうなのよ？」

参考「いきなり真珠湾攻撃に関する専門家の意見」

それに最大の失敗は、
黒船来航まで目を醒ませなかった江戸時代人の平和ボケだ。

先の戦争を防げなかったのは、根本的には、
石油の供給を全面的に白人国家に依存せざるを得なかったのが一番の原因だ。

だって、その供給を絶たれることにより、
戦争に無理矢理引きずり込まれてしまったのだから。

だから、東南アジアを押さえられる前に、何らか対処ができていれば、
随分状況は違っていたはずだ。

それを江戸時代の日本人は一国平和主義にこだわり放置してしまった。

だから、現代の日本人はこの点を深く反省しなければならないはずだ。

つまり、当面の平和は維持できても、友好関係を築ける隣国を見出だし、
関係を築いていく努力をしなければ、長期的な平和は維持できないと言うことである。

そして、現代。今またその地域の覇権を目指す不届きな国が出てきたわけだ。
だから、一国平和主義ではなく、それをしなければならないはずだ。

集団的自衛権行使による軍事的防衛はもちろん、
経済的支援や、民主化目指した政治的支援もだ。

一応、現在は集団的自衛権行使の体制はなんとか出来た。

だから、「多少は、先の反省を踏まえた対処が出来たかな？」とは思えているわけだけど、
まだまだ、おかしな考え方の人が多いのも事実だ。

「戦争法案反対！！」とか「戦争反対！！」とか叫びながらデモしている人たちの、
その短絡的な発想、あるいは、現状認識力って、

尊皇攘夷で日本刀振り回していた武士と大差ない。

それはともかくとして、アメリカ人にこう言うこと言ってもらえると、
説得力があってありがたいよね。

こういう言い方するとケントさんに失礼になっちゃうかも知れないけど、
これが日本人の常識になっていなくて、

アメリカ人に教えてもらっているという、

構図になっちゃっているところが、日本人として情けない。

先ず、日本人は全員、この本を読んで、これを常識にしなければならない。

そして、こういう情報発信を世界にしていかなければならない。

いっそのこと、日本人がこの本を、
英語を始めいろいろの言語に翻訳する活動をしたらどうでしょうか？

最後に、この事実を知って自信をもって行動すれば、
世界に貢献出来ると言ってくれているが、全く同感。

政治面だけでなく、経済面でも。

現代日本が停滞しているのは、この自信が欠如しているからだと、
僕は強く言いたい。

参考「アップルVS.グーグル」

参考「計画の計画をする人々」

日本人は行動する勇気を持たねばならない。

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