先の日米の大戦争の原因は、アメリカ人が
「日本人は、天皇がGODだと狂信している。」
と勘違いしたためである。
そいつがGODと言うことは、日本人はそいつの言うことなら、
ことの善悪考えず遮二無二それを実行しようとする奴等だと考えた。
つまり、そいつが、
「ポアせよ」と言えば平気でポアするし、
「サリンまけ」と言えばサリンをまく人間だと勘違いした。
結果、そんな狂信的な人間は叩き潰さなければならないと
正義感に燃えたということなのである。
だから、叩き潰すために戦争をしたいと思った。
だけど、自分から仕掛けたのでは、言い訳が立たないし、国内の世論も納得しない。
そのため、何とかして相手から戦争を仕掛けさせなければならない。
そう考えたアメリカは、日本に対しあらゆる意地悪をした。
石油の全面禁輸や中国からの全面撤退要求である。
日本は戦争回避に向け必死の努力をした。
しかし、どうにもならない。
だって、相手は戦争したいのだから。
資源のない日本は持久戦に持ち込むこともできず短期決戦を目指し、
戦争を遂行することを決意し真珠湾攻撃を敢行する。
この攻撃を一番喜んだのが、
アメリカの大統領
であり、悲しんだのが、
日本の総理大臣
である。
初戦は日本有利に進んだが、物量に勝るアメリカが徐々に有利になる。
日本は不利な戦局打開のため、神風特攻隊を編成し自爆攻撃に打って出る。
それを見てアメリカ人は、
こいつらは、天皇の命令なら自爆も辞さない狂信者と、さらに確信する。
この狂信者を叩き潰すためには手段を選んでいる場合ではないと思う。
その結果慣行されたのが、
非戦闘員に対する無差別攻撃である。
すなわち、
東京大空襲てあり、広島、長崎への原爆投下である。
結果、さすがの日本もたまりかね、敗戦を受け入れる。
以下、進駐してきたアメリカ人と日本人の会話、
アメリカ人
「お前たちは天皇をGODと信じているようだが、
どう考えてもあれは人間だろ？」
日本人
「当たり前だ。人間だ。
しかも、古代日本の建国以来たえることなく続いてきた、
由緒正しい血筋を持つ立派な人だ。だから神だ。」
アメリカ人
「え？お前たちは立派な人の意味で、GODを使ってんの？」
日本人
「そうだ。何が悪い？また、
これは宗教上の権威であって、政治的な権限は一切ない。
日本は民主主義国であり、その政治権力は国民の代表である総理大臣にある。
したがって、天皇には戦争責任は一切ない。」
アメリカ人
「え～！天皇命令しないの？
だったら、それ国王じゃなくて教皇じゃない？」
日本人
「確かに、明治の先人は、
当時ヨーロッパにあった立憲君主制民主主義国のまねをして憲法を作ったから、そうなってるけど、ちょっと、違うかも知れない。」
アメリカ人
「いくら立憲君主制の民主主義国だと言っても、それは紛らわしすぎるだろ。
だったら君主ではなく、象徴にしろ。」
日本人
「象徴天皇か。確かに、そのほうが実態に即しているかもしれない。OKだ。」
ということで、大日本帝国憲法は廃止され、日本国憲法が発布された。
つまり、ここから得られる教訓は、
「お互い人間同士、腹を割って話し合えば、理解しあえる。」
という当たり前の話。
しかし、これを得るために、
双方で百万人を越える犠牲者を出す大戦争をする必要があった、貴重な教訓。
で、この戦争、明らかにアメリカ人が
「日本人は天皇をGODと狂信している。」
と勘違いしたのが原因。
だから、それをさせた奴が、この戦争を引き起こした犯人。
そしてそれは、
紛れもなくGODを神と訳した者、つまり日本人キリスト教徒。
現在彼らは、
「日本の戦争にNOを突きつけよう。」
などとほざいているが、明らかに、
彼らが日本の戦争にYESを突きつけた犯人。
日本は、彼らによって戦争にYESを突きつけさせられた被害者。
さらに、この「神」という単語、
戦前の日本人は、明らかに「立派な人」の意味で使用しており、
ごくわずかにいた日本人キリスト教徒だけが「GODの訳語」として使用していた。
現代は、戦争に負けアメリカ文化に汚染されたこともあり、
「GODの訳語」のほうを連想する人のほうが多くなっているのが現状。
神の国発言の問題視、あるいは天皇の人間宣言は、明らかにこの文脈での出来事。
戦前だって、天皇が人間じゃないなんて思っていた人なんていない。
また、この単語の意味の２重性は、英語のGODにも言えて、
god father、god hand、god of thunderなどの言い回しがあるように
「立派な」という意味での用例もある。
その意味では天皇は日本のgod fatherではあるのである。
ただ、アメリカ人が普通にGODを見ると、
キリスト教の唯一絶対の造物主を連想するということだ。
私は、伝統を重んじる日本人として、
「神はGODの訳語」とする現代日本人の感覚が嘆かわしい。
しかし、ここまで浸透してしまうともうどうしょうもないかもしれない。
しかし天皇に対して、「神ではないものを神とする。」などと、
この問題を自覚しない馬鹿な発言をする人を見ると無性に腹が立つ。
この勘違いのゆえに１００万人を超える人命が失われた重大な問題なのだから。
しかも、この人は、
こういう発言ができる自由が日本にあることに関し、
そのありがたみをもっと認識すべきである。
日本は、戦前も戦後も、宗教で戦争をしない国、
信教の自由のある国なのである。
しかもこの人、
なぜ日本がそうなのかに関する歴史的理由もわかっていないのだろう。
信教の自由の前に、勉強の必要がある。
翻ってアメリカ、
当時のアメリカの戦争動機は明らかに宗教である。
で現在、アフガニスタンでのアルカイダ掃討作戦、
これは無差別テロをした集団に対する掃討作戦だから、まあ理解出来る。
だが、イラクでの行動を見、
その行動の北朝鮮への対応との不公平さを見ると、
またそれをやっているとの疑いを禁じ得ないのである。
もし、アメリカの行動がそれであるならば、
日本は、唯一の非キリスト教国の先進国として、
絶対にそれを認めてはならないと思うのである。
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