お盆が過ぎると、毎年8月17日の熊野花火大会を迎えます。
現地に向かう交通手段を、3年前からバスツアーから名古屋からの臨時特急列車「ワイドビュー南紀」を利用するようになりました。
この特急は全席指定席で、指定席特急券は当日午前7時から発売です。
今年の時刻表は
「行き」
特急ワイドビュー南紀91号
JR名古屋駅発10:53 ~ JR熊野市駅14:33
特急ワイドビュー南紀93号93号
JR名古屋駅13:39 ~ JR熊野市駅 17:30
「帰り」
特急ワイドビュー南紀94号
JR熊野市駅23:00 ~ JR名古屋駅2:40
JR熊野市駅23:47 ~ JR名古屋駅3:18
片道乗車券3860円、指定席特急券3190円、計7050円 ( 往復14100円 )
この臨時特急列車の本数や時刻は、毎年変更になりますので、必ず新しい時刻表を購入して確認して下さい。
午前6時には起床し、身支度を整えJR名古屋駅の窓口へ。
13番窓口からが、急きょ「熊野花火大会」へ出かける乗客のための臨時窓口になってました。
行きはJR名古屋駅10時53分発、帰りはJR熊野市駅23時00分発の指定席券を購入。
時計を見ると午前7時15分。
列車の発車時刻の10時53分までの3時間30分あまり。
この時間の使い方が頭を悩ましますね。
自宅が近ければ、すぐ自宅に帰ってリラックスタイムに使うのが出費が少なくてすむかもしれません。
名古屋駅前なので早朝から映画でも見ようかと携帯で調べたものの、やはり午前9時30分からのようでこの時間調整には向かないです。
結局のところ、JR名古屋駅新幹線側にあるファミレス「デニーズ」で「ベーコンエッグ朝食」484円で朝食を取ることに。
その後、地下鉄を利用して栄駅へ移動し、錦3丁目「サウナフジ」の1000円サウナ(1時間限定)へ。
床のレストルームでは壁面にコンセントがあり、携帯の充電をするには便利です。
JR名古屋駅の改札口に入る前には、飲み物と食べ物は前もって購入しておきたいものです。
車内販売もなく、途中の駅にも売店はありません。
ワイドビュー南紀91号は10時53分定刻で出発。
名古屋では雲の間から晴れ間が見え始め回復してきています。
現地の熊野市の天気予報は降水確率70パーセント。
車内を見回すと、名古屋駅から乗車するグループは、私たち以外はもう1グループの計2グループのみ。
桑名、四日市、津と、停車駅ごとにカップルや家族連れのグループが車内に乗り込んで来ます。
車窓から青空が見えると、缶ビールを飲むペースも早くなるね。
あと1本買ってきても良かったかな。
多気駅からは線路も単線になり、車窓から見える風景も山深い緑一色。
夜になると頻繁にイノシシや鹿と電車が接触する場所なのです。
単線なので駅に着くと、反対側の電車の到着を待って、ようやく出発。
名古屋駅で購入してきたカツサンドをほうばりながら車窓の風景を楽しんでいると、電車はほどなく目的地の熊野市駅に到着しました。
駅前通りには、慌ただしく動く人員整理のスタッフや、今日の花火大会のために浴衣を着こんだ若い女性でにぎやかです。
駅前を左折して、にぎやかな商店街に足を進めると、左手にあるコンビニのローソンは、入場制限するほどの盛況ぶりです。
砂浜の桟敷席はインターネットの「ぴあ」から購入できます。
今年は早い時期から売り切れ表示がでて驚かされました。
花火愛好会に入会すれば、1万円につき3人が本部席すぐ後のスペースで花火観賞できます。
午後4時から入場可ということで、たくさんのビールをコンビニで購入。
花火愛好会の受付をすると今年から赤い紙テープを手首を巻き付けて、出入りの印にしたようです。
沖には今年も4隻の大型客船が海岸の風景に色を添えてます。
上空はどんより低い雲がたれこめて、今にも雨が降りだしそうな天気なのが気がかりです。
砂浜に臨時に設営された簡易トイレは早くも大行列。
露天のお店を覗くと、電球ソーダが話題。
電球に似せた透明な容器に、カラフルなジュースを入れてあって目を引くようです。
以前は、露天のお店が隣と密に隣接して並んでいたのに、今年は空いてるスペースが多かったのが気になったね。
露店商も曲がり角にきているのでしょうか。
周りに夕闇が迫り、大型客船に明かりがともり始める午後7時10分。
熊野花火大会のオープニングです。
上空に打ち上がる大輪に感激のため息があちこちで出ています。
作業船から続いて打ち上がる連続花火に、そこまでも多く数を打ち上げなくてよさそうな気もするけど。
熊野大花火は贅沢な花火なのです。
こればかりは直接現地で見た人でなければわかりません。
スイカや、イチゴの形を真似た花火があがると、観客席のどこからか子供の可愛い声で「スイカ!」とか「イチゴ!」とか、周りを気にせずに、無邪気に声があがったりするのがこっけいです。
他のグループの子供が間を入れずに「スイカだ。」「イチゴだ!」とまた言ってる。
こちらは吹き出すのをこらえるのが大変。
2隻の作業船と、鬼ヶ城からと、3ヶ所から打ち上げ花火が同時に上がると、今回御一緒した人が「寝転ばないと、3ヶ所で打ち上げた花火が視野に入らないと聞いたけど、本当だね。」と言い出して顔がほころぶね。
直径600メートルに広がる「三尺玉海上自爆」は、昨年、一昨年と動画で撮影して、YouTubeに載せたところ、視聴回数5000回前後みていただきました。
今年は残念ながら満足いく動画がとるれませんでした。
また来年トライします。
今年も「鬼ヶ城大仕掛け」は、岩で破裂する花火の大音響に観客の心が奪われました。
ただ今年の打ち上げは、間があいて興醒めを覚え少し残念。
花火の打ち上げも心地良いコンスタントな運びが大切です。
最近、運営資金が不足して花火大会が中止に追い込まれる地域が出てきているようです。
熊野花火大会がいつまでも継続され、夏の思い出の1ページとして心に刻まれることを願うばかりです。