遅い夏休みをとって(もし急用のお客様がおられましたら大変申し訳ありません)、おおだるみ峠を通っておおだるみ峠のヒルクライムに行ってきました。(記述ミスではありません) 毎年恒例の俺チャレ企画です。(昨年は新潟→秋田、一関→仙台間を走り北日本一筆書きを達成しました)




おおだるみ峠と言うと自分的には国道20号線の東京都と神奈川県との県境で今では超人気の高尾山入口の先にある峠の事だが、今回はその大垂水(おおだるみ、と一般的に呼ばれているが『おおたるみ』と濁らないのが正規らしい)峠をドライブがてら越えて、山梨県と長野県の県境にある車で行ける高い峠NO.1、標高2365mの大弛峠のヒルクライムにチャレンジしました。

吉田知那美に、あの崩落事故のあった笹子トンネルの下の笹子トンネルも通っての現地入りです。(重ねて記述ミスではありません)


標高の高い国道だと渋峠(2172m)、次いで麦草峠(2127m)、3位の金精峠(1843m)。
峠ではないが標高の高い道路なら乗鞍岳畳平(2702m)、富士スバルライン5合目(2305m)はいずれも制覇済み。

大弛峠は距離30km標高差2000m。ツールドフランスのカテゴリー超級のガリビエ峠に匹敵するとも言われている屈指のロングヒルクライムコースだそう、なので正にラスボスに相応しい。



早朝トイレに目覚めるとTシャツ・半パンだと肌寒い、19℃まで下がったようだ、思ったより寒い。
悩んだが、これから気温は上がるし登りだから暑いだろうと通常の夏ウエア仕様、流石に背中の氷は不要だ。

フルーツラインから県道219号線を右折、両脇がワイン!畑の直線の急坂。つくば・十三塚の果樹園の登り坂に似ている。
仮眠3時間、ウォーミングアップも無しにいきなりの直登はキツい。


先は長いし軽めのギヤで登っていくが、結局それ以降もギヤを掛けることが出来ず心拍もそれ程上がらない緩々ペースのままで全く追い込む事が出来なかった。

森の中に入り、直線と九十九折りを繰り返す。
琴川沿いに登っていき、視界が開けてくるとちょっとした峠の頂上。


下って琴川ダム、乙女湖と言うらしい。ここで残り距離約半分。

琴川ダム入口を過ぎると登り返しの直線の急登、心が折れる。


画像では伝わらないが15%くらいはある


右に牧丘の千貫岩がある辺りからまた九十九折りに変わる、直登よりは九十九折りの方がまだ気が楽だ。




このコースの殆どと言っても過言ではない程木陰の中を走る。涼しいと言うか少し肌寒く日当たりになると暖かさが有難いと感じる程。





3分の2程登ると思いがけず勾配が緩くなり笹林の中を走るゴキゲンなロケーションに。




タイムアタックならここでペースを上げるとこだろうがそんな気力は無い。




やがて視界が開けると直登の坂の正面に金峰山が見える。




残り3kmの表示を通過、ヘアピンカーブになり勾配も上がる。

ローギヤが34T(のカセットギヤ)なんて何時使うんだよ!って思ってたが今日は使い倒す。多分もっと軽いギヤがあったらあったで使うんだろうな。 (今までは山岳でもフロント34✖️25T、東京五輪ロードの明神峠・三国峠は23Tで何とか越えた、侮ってはいたが)

ラストスパートすることなくそのまま流れゴール、と言うかゴール地点が今一ハッキリしない。どうやら案内板の右奥にあるのが朽ちた峠の看板のようだ。




思いの外不甲斐ない走りだった。考えてみると無理もないかぁ、普段距離は乗ってないしましてや峠なんて何時登ったかな?って言う感じだしなぁ。。。


深呼吸しながらすぐさまジャージを脱いで上半身裸になりインナーウェアを着込み、ジャージの上にはベスト(最近はジレと呼ぶらしい)、スキンズのタイツをビブパンツの上に履く。


シューズも履き替えてフロントバックはウエストバックにして(自作2WAY加工)、丸々残っている方のボトルを背中のポケットに突っ込んでトレッキング開始。そう単にヒルクライムだけでは終わらないのが俺チャレだぜぃ、どーだWILDだろう!?




まずは観光名所の夢の庭園を目指す。
峠から15分で行ける、というのを知ってこりゃ行かない手はないと思ったからだが、何ならもうちょっと足を伸ばせば山頂もゲット出来ちゃうゾ、という目論み。

木の階段や岩がゴロゴロしたルートを進む。すれ違う皆さん完全装備の登山客に対してヘンテコなウエアに超軽装備、一人浮いてる!? シューズなんて本来は真逆の用途だし。。。






まだかな?と思ってアプリでルートを確認すると(便利になったねぇ〜、もう中学生風に)庭園を通り過ぎていた。
さっきの岩場がそうだったのか、なんか思ってたイメージと違ってたから分からなかったよ。

戻ろうか、それともこの先の山頂ハントをするか。


正直登り始めた時は庭園だけで良いかな、と思っていたが参考タイムを見るとそんなに時間が掛からなそう。多分二度と来ないだろうから時間もあるし折角なので先に進む事にして庭園は帰りにまた寄り道してもいいし。(峠から直接山頂を目指すルートが別にある)




先ずは1番奥の国師ヶ岳を目指すがその途中最初のピーク・前国師ヶ岳を通る。






北奥千丈岳への分岐を一旦過ぎて真っ平らな道を進み国師ヶ岳山頂へ。




富士山が綺麗です


西方面には金峰山の五条岩が見えます。金峰山に(またはコッチと両方向に)行かれる方もいるようです。


分岐まで戻って北奥千丈岳山へ、標高が今日1番高くて2601m。






三度分岐まで戻って、再びの夢の庭園へ。 




花崗岩が露出した自然の芸術『夢の庭園』




中央に峠の駐車場がみえます。僕のロードも無事なようです。


天国への階段!?


補給食を食べながら峠まで降りる。


大弛小屋はお休みでした


トイレに寄って、今度はダウンヒル。写真を撮りながら下ります。(自転車の写真は全て下り時に撮影)


久しぶりに下りが楽しめた。 

てっきりホイールか、またはホイールとブレーキシューの相性だとばかり思っていたが、下りでの不安定の原因がブレーキシューにあったとは予想外だ。

しっかし路面が悪い。時々は舗装が良くなったりもするが、陥没に落石、舗装のヒビ割れ、道を横断する舗装の隙間、グレーチングの段差、木漏れ日と落ち葉で穴に気がつかなかったり。。。


登りなら殆ど影響は少ないものの下りは要注意だ。

ブラインドコーナーの先の穴ボコに落ちてしまった、幸いパンクしなくてホッとする。 

デポ地の道の駅に戻ると熱波が、、、先程までの涼しさが恋しい。
車中に置いてたウォーターバッグが熱湯になってるし、アチっ。。。


結局休憩なしで予定の全ミッションクリア、俺チャレというレベルにはちと程遠かった気もしないではないがそれにしても流石に腹減った〜。


山梨と言えばほうとう、ならぬ手っ取り早くうどんで、、、






















川に入って躰の内外からクールダウン(笑) 夏休みっぽくて良いねぇ、気持ちいいーっ!最高!!