龍ヶ崎の自転車や、スポーツバイク・メカニックのティンカーベルです。

MTBを続けてお預かりしました。





まずは『雪男』ですが、ディスクブレーキのパッドが脱落・紛失したとのことで補填をご希望です。

脱落したのは後輪側ですが前側も一緒に交換してほしいとのことでしたが、純正品はすでに廃盤、代替品も長期欠品となっており仕方なく社外品を仕入れました。

点検も依頼されましたが特に問題ありませんでした。


『蛇三線』の方は、ホイールのアルミニップルが何個か破断しているとのことですが、破断したニップルだけを交換してもリムの振れ取り中に違うニップルが破断する可能性が高い事、また走行中にも破断する可能性もある事をご了承頂き作業させていただきました。(全取っ替えがベストですが・・・)

例の如く、そろそろ振れ取りが終わるぞ、というタイミングで破断、を何回か繰り返しました。

都合前後輪合わせて14個のニップルを交換しました。(全72個)

こちらも点検をご希望だったのですが、フロントメカの取り付けが全く合っていなかったので調整しました。

メーカー完成車あるあるなのですが、系列自転車店で販売されたスポーツバイクに多い症状です。

つまりメーカーで仮組みされたまま販売された、ということです。 

フロントメカがこの程度なら他の部分の調整、組み立てもたかが知れたものです。

とりあえず変速はするのですが・・・

ペダルを踏み込みながらの変速がイマイチだったり、チェーンが外れる可能性が高い状態になっていました。ユーザーはこんなものだ、と思って疑いもしません。リアの変速はシビアですがフロントは割とルーズだからです。


近年では、フロントメカなどの組み付けは細かくマニュアル化されていますが、以前は各メカニックが独自のスパイスを隠し持っていて「ココをこうすればアノ時のソレが良くなる(ソレが無くなる)」というような技を持っていました。まあ今と違ってアナログ変速の時代の話しですが、、、


ありがとうございました。