添乗員なしでリスボンへ | 爺34のどて話

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酒を楽しみ老いを楽しむ。どてかぼちゃ(アトランテック・ジャイアント)栽培を愉しむ。農を通じて人生を語る。後輩の成長に目を細め、良い人生だったと笑って旅立つ。そんな好々爺でありたい。

2005.3.18(金)曇 

セントレア(中部国際空港) → フランクフルト → リスボン

 


ちょっと長いですよ。小説なみですから。
桑名駅前よりセントレア行きのバスに乗車。7:35 湾岸高速から知多有料を経て中部国際空港8:45到着。3Fの受付で搭乗券を貰い、荷物を預けて出国ゲートへ。テロでやたら厳しくなったという出国検査。

 

探知機がピーピーと反応した。女性の係官が靴も上着も脱いでと。もう少しでズボンも脱がされるところでした。身体中触られて、何やらわからないままに無罪放免となりました。反応したのは、サスペンダーかそれとも私のキンタ○か?

 

ルフトハンザドイツ航空



17Aゲート(ルフトハンザドイツ航空) 10:55発 だったが約25分遅れで11時20分離陸。所要時間11時間45分と案内があった。こんな所(機内)まできて本を読むなど、でなければ居眠りを貪っているだけだが、でもそう思うことが心の洗濯でもある。

 

日々を忘れ、昔を思い起こし、こうした時間のゆとりこそが至福ではないか。眼下に白く光るシベリアの大地を眺めながら、ぼんやりと、やはり地球は大きいと感じる。

 さっきから、ワインを2杯、ビールを1杯飲んでいる。機内で出されたそばを食べ、しばらくは日本食ともお別れだと自分に言い聞かせ、お腹が満たされて眠くなった。時計を午後2時から8時間戻し(ドイツ時間AM6:00)に合わせて眠った。

 

この時計が夜の12時にならないと今日の宿へ着かないのだと思うとちょっとうんざり。欧州旅行もこの地獄のような時間がなければ楽しいのだけれどね。

 午前8時、あれから2時間も飛んでいるのに眼下の景色はさほど変わらない。強いて言えば大地の起伏がなくなって来たように思う。とても人が住んでいるようには思えない。

 

さらに1時間後、その起伏もなくなり白一色の世界となった。10時、おやつが配られた。サンドイッチとおにぎり(梅)がきた。お茶替わりにビール。

 予定より25分も遅れて飛び立ったのにフランクフルトへは定刻前(3:10)に着いた。日本時間は夜11時である。ここで乗り継ぎなのだが、便が悪く6時間も間がある。

 

フランクフルト空港

 

地理が解っていれば近くへ観光に行ける時間だが、情けないかなそのような度胸もない。ただ空港内のDUTY FREEIをウロウロするだけだった。

 それでも時間をもてあまし、あとは本を読んだり居眠りしたりして過ごした。午後8時、案内板を見に行く。LH4536 LISの文字を見つける。ゲートがA01のはずなのにA28となっている。

 

しかし搭乗時間が9:10なので余裕だとA入口の前で再び居眠りをしていた。「もしもし△△ツアーの方ですか」といきなり起こされた。「いいえ、自分たちは○○ツアーです」。

 

その人に「すいません。A28はここから入ればいいですか?」と自分が思っている入り口を指さしたら、ここはドイツへ入国するゲートですと言う。ではどこかと訊ねると随分遠いところを教えてくれた。危ない危ない、危うくギリギリの時間にドイツへ入国してしまうところだった。

 

「添乗員さんはいないの?」と不思議そうに聞くから、今日は自分たちでリスボンまで行くのだと応えると「そりゃー大変だ(お気の毒に)」と言う顔をして見送ってくれた。

 教えられたとおりに進んで来たものの、A28ゲートは見えてこない。だんだんと心細くなる。人もいなくなる。とうとう通路を突き当たってしまった。左を見るとエスカレーターがあり、それを上る。するとプラットホームへ出た。

 

なるほどモノレールで行くのだ。少々不安はあったけどA→の案内板に従い、次に来た車両に乗りAで降りた。さらに進む。通関がある。チケットを見せ、ここでいいかと(身振り語と手振り語で)訊ねる。どうやらいいらしい。パスポートに入国の印を押してもらい、次へ進んだ。

誰もいない通路、エレベータがある。A2Fの案内板にしたがって下に降りる。やっと出ましたA01~A41ゲート。21:45発フランクフルトからリスボンへ。0時40分、リスボン空港到着。時差1時間を戻し、11時40分とした。日本を18日午前11時に出て20時間も経つのにまだ18日である。

 

リスボン

 

すごく長い一日だった。言葉も話せないジジババ2人、添乗員もなしで無事リスボンに到着しました。それにしてもすごいホテルだ。日本のビジネスホテルの方がもっといいぞ!!

 

 




(おまけ)
ちょっと長いよね。でもね、これ当時の原文のままなんですよ。どこで端折ろうかと考えたけど、結局全文載せちゃいました。余談だけど、昔の「一太郎(AKOK)」のフロッピー版がいっぱいあるけど全然読み込めない。辛うじてこれを見つけた次第です。

 

 

(おまけのおまけ)
大相撲春場所8日目。大銀杏も結えない新入幕の尊富士、ストレート勝ち越しで単独トップ。大の里は1敗を守る。