今回のエリア選手権はMOTO-1 ALL STAR(全日本)と同時開催であり、初のHSR本コースでの開催でもありました。

今回は、第二の故郷とでも言いましょうか、現住所である九州でのレースのため、たくさんの人に応援頂き、
また、声を掛けていただいた都合上、前回の中四国エリア選手権のように、リアルタイムでブログを更新出来なかったため、文章が長くなる可能性がありますので、まずは結果からお伝えいたします。
結果
九州エリア選手権MOTO-2クラス優勝でした。
いぜんとして、右手首の骨がくっついておらず骨が折れたままの上、今回は体調管理が悪く、微熱が続いたままのレースとなりました。
また、今回結果を出さないと、中四国エリアのレベルを疑われてしまう。
逆に言えば、中四国エリア選手権はレベルが高いんだと言う事を証明するために、必ず結果を出さねばならないと言うプレッシャーが掛かったレースでした。
なのに、こんな大事なレースでスタート直後転倒して、その後エンジンが止まり、再スタートに手間取って最下位に転落した後で、追い上げてMOTO-2クラスの全ライダーをパスしてでの優勝と言うレースだったので、ほんまに嬉しいです

一年ぶり、人生2度めの表彰台の頂上です

さらに、公認レースでは初の優勝でした

応援して下さった方々、また声を掛けて下さった方々、中四国の皆さん、その他コメントを下さった方々、スペースの関係上割愛させて頂きますがほんまにありがとうございました。
また今回は、自分のレースの他、全日本の最高峰、MOTO-1 PROクラスの走りも観戦できて、最高の一日でした

いやー、MOTO-1 PROクラスは迫力がすごかった

いつか近いうちに、あれぐらいすごいレーサーになりたいなぁー


今回のHSR本コースは高速コースで、なかでも一番速度の出るコーナーは、限りなく5速全開でバイクのステップが路面で擦れるほどのコーナーで、もし万が一転倒したらただ事では済まないと言うコーナーでした。
ミニバイクを趣味でしてた程度の僕は、当然初めて体験する危険な速度域でのコーナリングでした

曲がりながら、
(ここで集中力がもし切れて転倒したら、身体・バイクともに、とんでもない未知数の損傷を受けるだろうなぁー)
なんて考えながらアクセルを開けて行きました。
今年の初め、
(ミニバイクレースを趣味でしてた程度の僕は、低速コーナー・テクニカルなインフィールドは得意でも、きっと高速コーナーは、恐怖心に負け、めちゃくちゃ遅いだろうないぁー)
と思ってましたが、中四国エリア選手権を戦ってみて、広島のTSタカタサーキットや、徳島の阿讃サーキットで、
(あ、自分でもびっくりだが、俺意外と高速コース好きかも)
と気づきました

ただこのHSR本コース、高速でものすごく遠心力が掛かるコーナーの直後、急激に減速して2速で曲がるコーナーがあるので、こんなの初体験の僕は、この強烈な減速Gで、一瞬頭がクラっとしました。
危ない危ない

そんなこんなで非常に楽しいコースでした

こんなコースで勝ててほんまに幸せでした

それでは軽くレポートです。
今回の九州エリア選手権は何度も書いた通り、MOTO-1 ALL STARとの併催でありました。
そのため我々エリア出場者は、練習時間も短く、タイムアタックの時間も短く、さらに予選ヒート(セミファイナルヒート)までなく、さらにエリア選手権の全クラス(MOTO-2・MOTO-3・M1・M2・M3)クラスが混走と言うなんとも残念なレースでありました。
もっといえば前日練習も、ALL STAR出場ライダーが優先で、ALL STAR出場ライダーは朝から夕方まで練習出来るのに、エリア出場ライダーは夕方にわずか一時間しか走行させてもらえないと言う、大変な環境でした。
が、文句を言っても仕方ない。
HSRさんも初めてのALL STAR開催で手探りの状態での開催だあったからです。
むしろ、大変なタイムスケジュールの中、エリア選手権時間を作ってくれたHSRさんに感謝しなければならないでありましょう。
こんなレースではありましたが、前日練習の1時間のうちに、幸運にも早々とベストなサスペンションのセッティングを見つける事が出来、全く不安のないままレース当日を迎える事が出来ました。
そんなわけで、タイムアタックは他のクラスのバイクに阻まれクリアラップが取れなかったものの、余裕の1位で、ポールポジション獲得でした。
そして迎えた決勝・・・
自分の隣り、2番グリッドには450ccのマシン、シンジさんが・・・
対する僕は、250cc・・・
スタートで絶対に並ばれ、前に行かれる・・・
何としてでもスタートで抑えなければ・・・
ずーっとそのことばかり考えてました。
そして、いざレッドシグナル消灯でスタート
やはり予想した通り、右横にシンジさんのエンジン音が・・・
(ちぇっ、前に行かせるかよ

と、極限までブレーキを我慢。
なんとか抑えたものの、1コーナーはダート・・・
オーバースピードのためフロントタイヤを大きく滑らせてしまい転倒・・・
(あ・・・
終わった・・・
今日の優勝・夢にまで見た優勝が消えた・・・
また自分のへまで消してしまった・・・)
エンジンが止まっていなかったのでバイクを起こしてすぐに再スタート・・・
しかしすぐさまエンジンが止まった。
必死でキックするもなかなか掛からず、やっと掛かった頃には全車はるか彼方へ・・・
(あー、もうだめだ・・・)
今回のレースは10周しかない。
しかも全クラス混走で、23台もマシンがいる。
その中で、MOTO-2は6台なのだが、残りの十数台をパスして再びトップに立つのは不可能だ。
(ちくしょう


エンジンが掛かった瞬間に潜在能力が全開になった。
そして必死で前を次々パスしていった。
そして20台パスして、3位になり、2位の真後ろになったところでチェッカーフラッグが振られレース終了

でも前の2台は他クラスで関係ないので、結果MOTO-2クラスの他の5台を 抜いていたのでMOTO-2クラス優勝でした。
レースで転ぶなんて最低ではあるけれど、隣が450ccでなければ転んでなかっただろうし、転んでなかったらタイム的にいえば独走で楽勝で勝ってしまい、走ってる僕も、応援してくれたみんなもたぶん面白くない結果だっただろう。
転んで20台抜いたから、逆に目立っただろうし(今回はALL STAR併催のため、観客が多かった)ちょうど良かったかなぁー

今回は神様が、僕が目立つための御膳立てをしてくれたんではないだろうかなんて思ったりなんだりして

それにしても頭が切れたおかげで、あの危険で未経験だった高速コーナーで、リアタイヤが滑ってもビビることなくコントロールできるスキルが付きました

ほんとうに良いレースでしたが、これから先大きな失敗を導きかねない悪い部分も見えたので、反省すべき所は反省し、次回10月4日の中四国エリア選手権にのぞみます

今年最後の大きなレースですので、次回も応援よろしくお願いいたします

