フェッラーリ:ジュリオ フェッラーリ リゼルヴァ デル フォンダトーレ 1980 その1 | 古きイタリアワインの魅力を読み解く

古きイタリアワインの魅力を読み解く

イタリアンワインガイド ガンベロ・ロッソ 1988-1989
イタリアワイン界に多大な影響を与えるガンベロ・ロッソ Gambero Rossoですが、この初期(1988や1989当時)のレアなイタリアワインと古酒の数々を、掘り下げて解説します。

Vini d'Italia 1989 Gambero Rosso Vol.103

Ferrari-Giulio Ferrari Riserva del Fondatore 1980 その1

 

2019年10月21日にご紹介した1979に続き、今回は1980をご紹介します。

畑情報を付記し、更に質問の多かった三点

1、何故Trentoで瓶内二次発酵ワインが誕生したのか?

2、何故1970年代に長期熟成スパークリングという概念が生まれたのか?

3、Giulio FerrariとLunelli家の関係性は?

にお答えしましょう。

 

Ferrari-Fratelli Lunelli

創業年:1902、

創業者:Giulio Ferrari(1952年にLunelli家へ売却)、

現所有者:Lunelli家、

年間生産量:約500万本、

 

Giulio Ferrari Riserva del Fondatore 1980

エノロゴ:Ruben Larentis

生産初年度:1972(市場販売初年度:1980)、

年間生産本数:約32000本、

ブドウ品種:Ch100、

畑名称:Vigneto (Maso) Pianizza、

畑面積:12h、

畑方角:南東~南西だれ、

海抜:420~550m、

土壌:石灰岩、粘土質、

栽培方法:ペルゴラ・トレンティーナ、

密植度:3500~5000株/h、

植樹年:1960年代中旬、

resa:90qli, 2.5kg/房、

収穫方法:手摘み、

ファーマ容器:INOX、

ファーマ温度:20℃、

温度調整法:水冷式、

ファーマ日数:12日間、

マロ:実施しない、

Sboccatura:8~10年間、

清澄:フィルターろ過と冷却、

 

※畑名:諸文献に“Vigneto (Maso)Panizza”との表記もあるが、正しくは”Vigneto (Maso) Pianizza”。”Panizza”はTrento北部の別地域になるので要注意。

※※Maso(マゾ):一族の意味。TAA地方に伝わる慣習の一つで、継承による畑細分化を防ぐ為、一子相伝するという不文律がある。転じて土地名・畑名にも使用される。

 

次回でまとめます。

Giulio Ferrari Riserva del Fondatore  フェッラーリ リゼルヴァ デル フォンダトーレ 1976 1982 1983 1988


Cantina Ferrari Lunelli   フェッラーリ カンティーナ 場所

Vigneto  (Maso)  Pianizza  ヴィニェート (マゾ) ピアニッツァ

Ferrari Vini d'Italia1989 ヴィーニィディイタリア 1989 解説