アルド コンテルノ:バローロ リゼルヴァ グランブッシア 1982 その1 | 古きイタリアワインの魅力を読み解く

古きイタリアワインの魅力を読み解く

イタリアンワインガイド ガンベロ・ロッソ 1988-1989
イタリアワイン界に多大な影響を与えるガンベロ・ロッソ Gambero Rossoですが、この初期(1988や1989当時)のレアなイタリアワインと古酒の数々を、掘り下げて解説します。

Vini d'Italia 1989 Gambero Rosso Vol.91

Aldo Conterno-Barolo Riserva Granbussia 1982 その1

 

今回は私の偏愛的な一本、Aldo ConternoのGranbussiaです。

2019年10月31日から4回に渡って掲載したA.Conterno。ご存知の通り、Aldo Conternoは1969年にGiacomo Conternoから独立、Monforte d’Alba内の既存カンティーナTenuta Favotを購入して設立されました。

GranbussiaはVigna Romirasco、Vigna Cicala、Vigna Colonnelloのマルチミックスであり、多種多様な他村のクリュのマルチミックスではありません。極めてコンパクトな造りながらしっかりとした奥行きがあり、今も昔も抜栓時間を調整しないとうんともすんとも言わない。

瓶熟による経年変化期間もたっぷりと要し、このGranbussia1982を美味いと思ったのは実に15年後の1997年です。

 

Poderi Aldo Conterno(Monforte d’Alba)

創業:1969~(Tenuta Favotの買収年)、

創始者:Aldo Conterno(2012年没)、

現オーナー:Conterno兄弟(Franco, Stefano e Giacomo)、

オーナー業務:Franco Conterno、

エノロゴ:Stefano Conterno、

アグロノモ:Edoardo Monticelli、

運営担当:Giacomo Conterno

 

Barolo Riserva Granbussia (Bussia内3クリュからのセレクション。優良年のみ生産)

生産初年度:1971~ 注釈①、②

年間生産量:Mg/493本、750ml/6985本(1982当時)、

使用ブドウ:Neb100%【クローン:Michet(台木:420A)、Lampia(台木:Rupestris du Lot)】、

畑:Vigna Romirasco(割合70%、1.5h、南だれ、海抜440m、Guyot、3200本/h),

Vigna Cicala(割合15%、1.75h、南だれ、海抜440m、Guyot、3200本/h),

Vigna Colonnello(割合15%、1.0h、南だれ、海抜440m、Guyot、3200本/h)、

樹齢:各畑から最高樹齢のものからの選抜。50年以上の樹齢が多い、

土壌性質:石灰、マール、トルトニアン、砂質、

収穫法:手摘み、畑にて最高樹齢の樹からのみセレクションする、

resa:65~70qli、

ファーマ容器:ロータリーファーメンター(取材当時)、自動温度調整、

ファーマ&マセ日数:30日間、

ファーマ温度:最高32℃、

マセ容器:INOX、

熟成容器:スロヴェニアンオークの大樽、古くはGAMBA、最近はF.Stockinger、

熟成期間:最低8年6ヵ月以上、

 

注釈①②の解説を含め、次回から詳しくお書きします。

 

アルド コンテルノ バローロ リゼルヴァ グランブッシア 1982

グラン ブッシア 1974

Gambero Rosso  Vini d'Italia 1989 解説

右側にアルド・コンテルノのカンティーナ場所
水色点がロミラスコ、黄点がチカラ、赤点がコロンネッロ、緑点がブッシア・ソプラーナ

アルド・コンテルノのカンティーナ全景

アルド・コンテルノの畑地図。赤丸がアルド・コンテルノのカンティーナ場所

Vigna Romirasco   ロミラスコ畑

Vigna Cicala チカラ畑

Vigna Colonnello  コロンネッロ畑