最近、首都圏で小中学生、女子大生が切りつけられる事件が相次いでいるようですね。その犯人が中高生というケースもあり、ニュースを耳にするたび心を痛めています。
存在感示したかった…三郷切りつけ事件の高2
(2011年12月8日 読売新聞)
切りつけ、刃物事件 首都圏で相次ぐ 模倣犯が過激化の恐れ
(2011年12月8日msn産経ニュース)
模倣犯とみられる犯行はなぜ続くのか。犯罪心理学が専門の森武夫・専修大名誉教授は「『騒ぎを起こすことで、自分の存在を確認したい』という気持ちが、この種の事件の動機には多い」と指摘。「連続刺傷事件が注目を集めたことから、家庭や学校、会社などで疎外感を感じ、心理的不満を持っている人物が、自分も注目を集めようとして、同種の事件を起こしている可能性がある」との見方を示す。・・・
うちの娘の中学校では、近所で不審者情報が通報された場合、保護者にメールで連絡が伝えられ、集団下校となります。小学校の場合は、保護者か、前もって登録された大人が学校まで出迎えることになっています。だいたい年に数回程度でしょうか、こういうメールが入るのは・・・
こういう事件を伝えるとき、メディアでは必ずと言っていいほど犯罪心理学の専門家が出てきて、犯人の心理を分析し、現代社会の問題点を述べたりしますよね。
「怖いよ、犯罪者の心理なんて知りたくもない。こんなの知って何の意味があるの?」
と、娘が疑問を投げかけたのをきっかけに、犯罪心理を探る大切さについて今回考えてみたいと思いました。
「こんなことをする人間は悪い人間だから、早く捕まえて罰するべき」
もちろん、その通りです。被害が拡大しないように、早く犯人を取り押さえるべきです。とくに近所でそういうことがあると、自分や自分の家族も被害者になる可能性もありますから気が気じゃありませんよね。
しかし、ただ捕まえて罰を与える。それだけでは、こういう犯罪は一向に減りません。
なぜこういう事件を犯すような心理状態になるのか、その原因となるものを一つ一つ考え、社会全体で、できるだけその原因要素を抑えていくようにしていかないと、また新たな犯人が生まれてくるだけなのだと思うのです。
犯罪者の責任を社会に転嫁している?
そうではありません。
犯罪者本人の生まれつきの性質も原因の一つではありましょうが、環境も大きな原因です。私は本人と社会の両方に責任があると考えます。そして、そういう社会を作り出している、私たちすべての大人に責任があるとも言いたいです。
「どんなに精神的に追い詰められても私は犯罪なんて決して犯さない」
と、言い切れる人は、本当の極限状態を経験したことのない幸せな人なのかもしれません。
私は、人間は誰しも追い詰められれば犯罪者になる可能性があると思っています。犯罪心理を考えることは、自分自身の邪悪な心としっかり向き合う作業でもあると思います。(自分には、ありえない、関係ないと思う人は、自分の中にもあるそういう邪悪な部分を直視できず、他人のせいにしたり、社会のせいにしたりしているだけかもしれません)
とは言え、実際に起きてしまった犯罪行為に対して、被害者の立場の恐怖や怒りが、すべて犯人本人に向かってしまうのは仕方がないことかもしれません。とくに犯人がまだ捕まってない状況だと、いつ襲われるかと近辺住民だって不安でたまらないし。そういう段階で犯罪心理を考える余裕なんてなくったって別にかまわないと思います。
しかし、犯罪の少ない、真により良い社会を願うのならば、犯罪心理を考えてみることは、その社会をつくる一員として大事な作業の第一歩なのではないでしょうか。
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「怖いよ、犯罪者の心理なんて知りたくもない。こんなの知って何の意味があるの?」
と、娘が疑問を投げかけたのをきっかけに、犯罪心理を探る大切さについて今回考えてみたいと思いました。
「こんなことをする人間は悪い人間だから、早く捕まえて罰するべき」
もちろん、その通りです。被害が拡大しないように、早く犯人を取り押さえるべきです。とくに近所でそういうことがあると、自分や自分の家族も被害者になる可能性もありますから気が気じゃありませんよね。
しかし、ただ捕まえて罰を与える。それだけでは、こういう犯罪は一向に減りません。
なぜこういう事件を犯すような心理状態になるのか、その原因となるものを一つ一つ考え、社会全体で、できるだけその原因要素を抑えていくようにしていかないと、また新たな犯人が生まれてくるだけなのだと思うのです。
犯罪者の責任を社会に転嫁している?
そうではありません。
犯罪者本人の生まれつきの性質も原因の一つではありましょうが、環境も大きな原因です。私は本人と社会の両方に責任があると考えます。そして、そういう社会を作り出している、私たちすべての大人に責任があるとも言いたいです。
「どんなに精神的に追い詰められても私は犯罪なんて決して犯さない」
と、言い切れる人は、本当の極限状態を経験したことのない幸せな人なのかもしれません。
私は、人間は誰しも追い詰められれば犯罪者になる可能性があると思っています。犯罪心理を考えることは、自分自身の邪悪な心としっかり向き合う作業でもあると思います。(自分には、ありえない、関係ないと思う人は、自分の中にもあるそういう邪悪な部分を直視できず、他人のせいにしたり、社会のせいにしたりしているだけかもしれません)
とは言え、実際に起きてしまった犯罪行為に対して、被害者の立場の恐怖や怒りが、すべて犯人本人に向かってしまうのは仕方がないことかもしれません。とくに犯人がまだ捕まってない状況だと、いつ襲われるかと近辺住民だって不安でたまらないし。そういう段階で犯罪心理を考える余裕なんてなくったって別にかまわないと思います。
しかし、犯罪の少ない、真により良い社会を願うのならば、犯罪心理を考えてみることは、その社会をつくる一員として大事な作業の第一歩なのではないでしょうか。
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