真説ミリアムの魔術書・武術家たちの誇り (THE REAL FIGHTERS)  -9ページ目

SANA

朝から鍛錬して昼に休み、また日が沈むまで鍛錬する。

こうして毎日が過ぎてゆき、わたしはそれに満足する。


その成果は波動で岩を砕き、念で天に嵐を呼び。
挑戦する者は拒まないけど条件はあるわ。

闘いにプライドがあること、身の回りの人間を大切にする者。


わたしに挑むということは、何かを守らなければならないからよ。

そうやって挑んでくる者たちを倒してわたしは今日も鍛錬する。


朝に、昼には休んで日が暮れるそのときまで。


夜は星を見上げてただ眠る。

ぐるぐると、まるで同じ場所を回るわたしの生活。
それでもいつ命を落とすかわからない、見えない崖の淵に立つわたしの人生。

英雄たちの誕生

天を映す湖と豊かな大地でリースロットは存在する。


まずはそこに”人”とは違う生物が住んでいた。


それは”人”とまったく異なる姿をして。


いつも空腹でいた。


食べるものは”人”の生きるためのエネルギー。


”寿命”と呼ぶ。


空っぽの心を抱えた”人”たちの”寿命”はやがてデーモンと呼ばれる先住者たちに食らい尽くされた。


無感動の中で。


”人”は愛情とか思いやりとかそんな感情を失いかけていたから。


豊かな大地だけがその姿を変えず、リースロットはデーモンとわずかに希望とそして野望をもった”人”たちの戦う舞台となった。


あなたを独り占めにして


天を仰いで。

ほかに何も考えないで。
いまはわたしだけを見て。

どうか遠くへ行かないで。

戦場に帰るなら一緒に逃げて。

血みどろの世界なんて見たくないのよ。

こんな日はいまにも泣き出しそうな曇り空がいい。

いまだけはあなたはわたしだけの戦士。

共に眠って朝には互いに笑顔を交わす夢を見る。

魂の還る日まで

たまにはね。


たまにはね。


闘うってことから離れたい。


生まれたときから闘う人生と決まっていたから、安らげるのは魂が消滅するとき。


悲しいの、普通なの? こうやって生まれて生きて。


きっとわたしには当たり前の日常。


昨日も今日も明日もただ続く。



真説ミリアムの魔術書・武術家たちの誇り (THE REAL FIGHTERS) Cyber Commander  リースロット帝国の記憶

旅立つゴルド