2017年4月8日(7年前)
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零戦、マスタング… 現存大戦機が乱れ飛ぶ米西海岸最大の航空ショー
第二次大戦において日本は敗戦国である。そのため日本軍の兵器は戦後ほぼすべて焼かれ、現存するものはごくわずかであり、その多くも残骸にすぎない。しかし一方で戦勝国アメリカには、戦後70年以上が過ぎたいまも数多くの軍用機が良好な状態で保存されている。
ロサンジェルス空港から東へ約80km、アメリカ・カリフォルニア州チノにある“プレーンズ・オブ・フェイム航空博物館(POF)”には、第二次大戦機を中心に150機以上もの各国軍用機が保存・展示されている。しかもそのうちの約40機は、飛行可能な状態を維持しているのだ。なかには戦時下のサイパンで、ほぼ無傷の状態で米軍に捕獲されたという零戦52型も含まれている。なんとこの零戦はオリジナルの栄発動機によって飛行可能だ。
チノ空港内にあるこの博物館が主催する「POFエアショー」(2017年は5月6・7日に開催)は、米西海岸最大の大戦機エアショーであり、それぞれの戦いを再現、演出するのが恒例だ。
『パールハーバー』と題されたプログラムでは、零戦とP-40ウォーホークが模擬空戦を行い、『ヨーロッパ戦線』ではマスタング、スピットファイア、フォッケウルフ、輸送機のC-46などが飛来する
また『朝鮮戦争』では、F-86Fセイバーとミグ15がジェットサウンドをとどろかせながら縦横無尽に飛び交い、ショーの締めくくりには、プロペラによって飛ぶ大戦機と、米空軍の現役 ジェット戦闘機がフォーメーションを組む“ヘリテージ・フライト”が披露され、観客の興奮はピークに達するのである。
ウォーホークに追われた零戦が白煙を吹く演出は、日本人としては心痛むが、“希少なゼロ”を理解し、“手ごわいゼロ”を解説する会場アナウンスは、日本人観光客にも良心的だ。他国の軍用機までを含めた工業製品を、歴史の一部として保存し続けるその意志と力は圧倒的であり、多数の大戦機が2日間にわたって惜しげもなく飛び続ける光景は、驚嘆に値する。(文・エイ出版社)
(文・エイ出版社)
BRUIN From Ueda-City, Nagano-Pref, Japan
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Apr 8.2017