1日に1度はPCかモバイルを開く。

ネットの海に広がる膨大なコンテンツ。

情報の洪水。

リライトされ、更新されるSNSのニューズ。

この間リリースされたザ・ヴァーブの新譜も黄昏が近い。

脳内で置き換える間もなくスルーしていく

文字列、数字、音声、動画。

クールにシンクロするサイネージの光。

走馬灯の緩やかな回転とは

正反対の時空がシェアを上げている。

1日に1度は人気のない場所で目を閉じる。

深呼吸し、自分はヒトである事を自覚する。

デジタルデバイスの進捗は

プリントメディアの位相を変えた。

座標の辺境へ追いやるように。

この先、たとえ灯火になろうとも

彼らは文化として守られるべきだろう。

エコロジーが必要なのは人の心身かもしれない。




PS.
田舎や山里でなくても…過密な街中でなく、山の手か郊外の住宅地では、秋の成熟を感じさせられる香りがある。キンモクセイ。感じで書く方が風流な金木犀。「モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹。モクセイ(ギンモクセイ)の変種。中国では、正しくは丹桂がこれに当たるが、一般には桂花の名で呼ばれることがある。しかし、桂花は木樨属におけるひとつの種名であり、金桂(ウスギモクセイ)、銀桂(ギンモクセイ)などを含む全ての亜種・変種・品種を総括するもの」と、ウィキペディアにある。銀の木犀の変種としての、金の木犀というのがいい。幼いころ、この香りは柿の熟した果実から放つものだとばかり思っていたが、中1の科学の授業で教師が裸子植物と被子植物の違いの説明の時、校庭で目に留まる被子植物として金木犀を指し、イイ香りがするので、馴染み深いので、覚えやすいでしょう…と言った。翌年の秋、アリスの堀内孝雄のソロ、君の瞳は10000ボルトが資生堂秋のキャンペーンソングで流れ、全国のシングルレコード売上げのトップに立った。歌詞を要約すると、鳶色の10000ボルトの輝きを放つ瞳をした20世紀のジャンヌ·ダルクが、金木犀の咲く道をかけていく‥というものだが。あのリフレインを脳裏で思い返すたび、金木犀の咲く並木道を空想する。秋の陽光のように甘くやさしい記憶の香りとともに‥。








●ちょうど5年前の晩秋から初冬にかけ、書いていながらアップし忘れていた散文が数十本、古い控えフォルダから先ほど発見。時節に沿って、その時折の心象を成り行きに任せて綴ったショートストーリーのよう(こんなの書いていた事も先ほどまで忘れていた)。デフォルメを一切していないので、お見苦しくご不明な点があろうかと存じますが、どうかご海容ください。 ではまた後日、別の散文をアップします。