6年前の今日 | 太閤クリニック

太閤クリニック

TAIKOH neurosurgical service

6年前の今日 兄弟の 甲府の貢川整形外科病院の池上仁志院長に椎弓形成術をしてもらった。

遺伝的に私は脊柱菅狭窄症がある。研修医の時にひどいもらい事故にあって頚椎捻挫で自分の病棟に入院したことがある。

その時 尊敬する元祖鬼軍曹N澤先生に「アチャーっ あんたえらい脊柱菅狭窄症があるなあ 将来手術が必要になるな」

私は研修医でそのN澤先生の指摘がよく理解できなかった。

その後 追突された事故を契機に両手のしびれが出た。その頃は私は脊髄の手術(前方から…後方からも)習熟している年齢になっていた。

自分の良くする手術を自分で受けるのはなかなか勇気がいるものだ。外科医あるあるで「自分が診ている疾患に自分がなる」というのはよく聞く。

愛知医大の懇意にしているT安教授に前方から手術してもらったのは15年前だ。

無理に働いていたのだろう。徐々に7年前くらいから両手両足のしびれと脱力でブレガバリンやエチゾラムやロキソプロフェンを定期的に服用しないと日常の診察が困難になってきた。頚椎MRIと自分の神経学的所見で 手術今度は後方からの椎弓形成術が必要なことはわかっていた。

一生ブレガバリンなどを服用したくなかった。「さて誰に手術してもらおう?」すぐ頭に浮かんだのが菊里高校一年生からの腐れ縁 blood brotherのspinal Jackこと 池上仁志院長である。お盆前に 連絡をして状況を伝えて手術を頼んだ。

多分無理やり予定を入れてくれたのだろうお盆の時期に手術をしてくれた。「お前ならどうする?」「術式は任せた」「任せろ」多くの言葉は要らない。二時間弱で手術は終わった。術後忙しいだろうに俺の病室に入り浸って面白い話をしてくれた。「おいおい笑わせるなよ!傷が痛いよ」ずっとJackは入り浸っていた。看護師に聞いたよ。「院長は自分の親しさに比例して自分の手術した患者の部屋にいる時間が長い」って…その後 創離開などもあったが 今も毎年思い出す。ありがとなJack 色々な意味で本当に恩人だよ。

Blood brotherだよ。またbandやろうな。