美味い酒と鰹を求めて四年ぶりの高知への旅、土佐あかうしはプティ・ヴェールで、高知市 13 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

11月のこと、四年ぶりの楽しい高知旅の続き。

メンバーは、高知のかずみさんご夫妻、そしてしづちゃんと私。

土佐市の亀泉酒造を出て向かったのは、「ひろめ市場」。

 

ランチを予約しているお店は、「ひろめ市場」の中の『プティ・ヴェール』。

ここは土佐あかうしの専門店。

 

土佐あかうしを食べたいとお願いし、かずみさんが行きつけのお店のここを予約してくれた。

 

土佐あかうしは、なかなかのお値段。

注文のミニマム単位は200gで、これは200gのお値段。

うで肉を300g、もも肉を300gお願いする。

 

四人で乾杯。

もう車を運転する必要が無いので、かずみさんもようやく飲むことができる。

 

E. & J. ガロがカリフォルニア、ロダイで造る、カーニヴォ、2019年。

カーニヴォという名が示す通り、肉食のためのワイン。

 

ロダイはジンファンデルの聖地。

カーニヴォのジンファンデルを飲んだことはあるが、カベルネ・ソーヴィニヨンは初めて。

カベソーも濃厚なボディで、肉料理によく合う。

 

肉が焼きあがるまで30分ほどかかるので、まずはパテ・ド・カンパーニュ。

 

そしてオリーブ。

 

まずもも肉が届く。

 

素晴らしい焼き色、

土佐あかうしは柔らかな赤身が特徴。

ここでの薬味は、塩のみ。

 

お供はサラダ。

 

やはり土佐あかうしは最高に美味い。

 

続いてはうで肉。

「腕って、前足のことだよね」と誰かが呟く。

皮付きのにんにくのローストが丸々1個添えられている。


付け合わせは焼き野菜。

 

かずみさんの奥様が野菜を切り分けてくれる。

 

焼き野菜は、ズッキーニ、人参、ポテト、ナス、そしてニンニク。

 

もも肉に較べれば少し硬いが、旨みは強い。

ガッツリ土佐あかうしを味わうと、そろそろ空港へ向かう時間。

 

ところが、かずみさんが「もう一軒予約しているお店があるので行きましょう」。

ということで、『あんどう』に立ち寄る。

 

私はちゃっかり『あんどう』の美人女将とツーショット。

 

女将さんも含めて5人で乾杯。

しづちゃんは手が届いていないのでグラスがひとつ足りない。

 

私はシャンパーニュのボトルを持って何をしているのだろう。

 

抜栓したシャンパーニュは、プティジャン・ピエンヌ、ブラン・ド・ブラン、ブリュット、プレステージュ、グラン・クリュ。

ぶどうのアッサンブラージュは、2009年、10年、11年。

ボトリングは2012年4月2日、デゴルジュマンは2020年7月13日。

ぶどうはもちろんシャルドネ100%。

 

かずみさんはここで私達に『あんどう』の美味しい土佐巻き寿司と田舎寿司を食べさせたいと考えられていたが、どちらも売り切れ。

そこで、ウツボの唐揚げを買ってきてくれた。

これがシャンパーニュによく合って美味い。

 

という訳で、「ひろめ市場」を出たのは、ほぼ15時。

そして私たちの飛行機の出発時間は16時。

タクシーに飛び乗り、空港へ急ぐ。

 

空港到着は、15時26分。

チェックインはネットで済ませておいたが、手荷物検査レーンが混んでいる。

ANAの地上職員に尋ねたところ、何とプライオリティレーンの設定が無いとの回答で焦る。

 

幸いなことに、機材到着遅れで出発は10分のディレイ。

何とか搭乗開始に間に合い、無事に離陸。

かずみさんご夫妻には、またまた大変お世話になってしまった。

次は東京でお待ちしています。

同行させていただいたしづちゃんにも感謝の、飲んで食べて、食べて飲んでの、高知での楽しい二日間だった。

今回の旅行記も四年前と同じく全13話となり、これにて完結です。