10月のこと、御徒町のフレンチ・ビストロ、『パパン御徒町』で茶目子さんと過ごす楽しい夜の続き。
今夜はワインのペアリング付きのコースをお願いしている。
スパークリングワインの次は、珍しいルーマニアのロゼ。
ロゼワインを合わせて食べているのは、パテ・ド・カンパーニュ。
ルーマニア、ムンテニア地方のドメニーレ・サハティニが造る、ラ・ヴィ・アン・ローズ、2021年。
ルーマニアは古代ローマの支配下にあった地域であり、古くからのワイン産地。
全土に7つのぶどう生産地域があり、37のDOC、12のIGが制定されている。
このワインは、ムンテニア地方のIG デアルリレ・ムンテニエイ。
再び茶目子さんと乾杯。
レッドチェリー、ストロベリー、ラズベリーなどの赤系果実の香り。
フレッシュ&スムースな飲み口。
綺麗な酸がボディを引き締めている。
セパージュは、シラー60%、ピノ・グリージョ20%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%。
ホタテのウニソース焼き。
これも『パパン』の名物料理。
ウニの香りが素晴らしく、このソースをパンで掬って食べてもとても美味い。
ホタテのウニソース焼きに合わせるワインは、白。
ラ・ベル・アンジェル・ワイナリーがブルゴーニュ南部のシャルドネから造る、ラ・ベル・アンジェル、シャルドネ、2022年。
ジルベール&ガイヤール・インターナショナル・ワイン・チャレンジ 2023で金賞を受賞している。
トロピカルフルーツ、パイナップル、熟した洋梨の香り。
太陽の恵みを感じる果実味を持つ、フレッシュ感のあるシャルドネ。
後味はすっきり爽やかな辛口なので、ホタテのウニソース焼きによく合う。
ヴィアンドに合わせる赤ワインが出される。
シャトー・ラ・アーズ、ボルドー、2019年。
ボルドー右岸、フロンサックのシャトー。
ぶどう栽培はオーガニック。
オーガニック・ビオディナミ認証マークの、ユーロリーフ、AB、ヴィオディヴァンが付いている。
濃いルビー色。
ダークチェリーやカシスの香りに心地良い樽香が混じる。
熟した果実のニュアンス、バラ、紅茶、バニラのヒントも。
タンニンはまろやかで果実味に綺麗に溶け込んでいる。
セパージュは不詳だが、メルロー主体に、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランがマリアージュされているようだ。
牛ハラミのステーキ。
牛ハラミは三切れ。
結構ヴォリュームがある。
この焼き色が食欲を掻き立てる。
メルロー主体の強いボディが牛ハラミによく合う。
矢島店長のワインの選択はなかなかのものだ。
デセールは、季節のヌガーグラッセ。
冷たいヌガーグラッセがいっぱいになったお腹を癒してくれる。
やはりパパンの料理は美味しく、店長が選んでくれるワインのペアリングも楽しかった。
矢島店長に見送られ、店をあとにする。
茶目子さんと過ごす、上野の東京国立博物館と御徒町の『ワイン食堂パパン』での楽しい半日でした。
ご一緒した茶目子さんの訪問記はこちら。