銀座のイタリアン、『アンジェロ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
スプマンテのグラスを飲み干すと、白ワインのボトルを抜栓。
ニュージーランドのオーバーストーンがマールボロで造る、ソーヴィニヨン・ブラン、2022年。
オーバーストーンは北島のホークスベイと南島のマールボロでワイン造りを行う、歴史あるワイナリー。
写真では水のように見えるが、淡いグリーンイエロー。
白い花、グレープフルーツ、ハーブの華やかな香り。
フレッシュな果実味と爽やかな酸。
やはりマールボロのソーヴィニヨン・ブランは美味い。
白ワインのお供は、アンティパストミスト。
続いての料理は、A5黒毛和牛の炙りカルパッチョ。
パルメザンチーズと黒トリュフがたっぷり。
口の中でとろける美味しさ。
大きな肉が三枚も入っている。
部位はウチモモ。
黒毛和牛のビアンカボロネーゼ。
パスタはファルファッレが使われている。
牛の旨みが詰まったソースにファルファッレが良く合う。
ソーヴィニヨン・ブランのボトルを飲み干すと、赤ワインを抜栓。
イタリア、シチリアのポッセンテが造る、ポッセンテ、ゾーラ、2021年。
ポッセンテはシチリア島西部の銘醸地、トラーパニにある家族経営のワイナリー。
畑は海抜400mの高地にある。
栽培はオーガニックで、バックラベルにはEUのオーガニック認証マークのユーロリーフが付いている。
サブマネージャーの荒薦(あらこも)さんがサーブしてくれる。
濃いルビー色。
ストロベリーやラズベリーなどの赤果実の香り。
豊かな果実味に活き活きとしたタンニン、スパイシーな後味。
最初はビオ臭が気になったが、空気に触れさせているうちに解消した。
セパージュは、ネロ・ダーヴォラ60%、シラー30%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%。
真鯛のフリット、雲丹と生海苔のソース。
真鯛の上には蕪のフリット。
この真鯛はかなりの大物。
ソースの雲丹の香りが食欲を誘う。
黒毛和牛ランプの昆布締めグリル。
肉の焼き色が美しい。
これは文句なく美味い。
お腹はいっぱいでも、もっと食べたくなる。
ドルチェは二種。
ロイヤルミルクティーのパンナコッタ。
オレンジのカタラーナ、ブルーベリーソース。
コース料理のメニューにはパンナコッタだけだったので、これも料理長からのプレゼント。
最後の一杯の赤ワインを飲みながらドルチェを味わう。
二本目のボトルも飲み干してしまった。
彼女はそんなに量を飲まないので、私としては今夜は調子に乗って飲み過ぎた感がある。
熱いコーヒーがいっぱいになった胃を癒してくれる。
器が可愛い。
菅原料理長と荒薦サブマネージャーに今夜の礼を述べ、店をあとにする。
階段室の壁には、象の頭。
これも手摺として設置されているのだろうか。
今夜の料理にもワインにも満足、そして心のこもったサービスに感謝。
彼女と過ごす、銀座の楽しい夜でした。