代官山のフレンチの名店、『メゾン ポール・ボキューズ』で開催された新年パーティーに彼女と共に参加した素敵な夜の続き。
広いサロンは常連客で満席。
パーティーが始まる前からシャンパーニュを飲み始め、既に二杯目。
飲んでいるシャンパーニュは、イヴ・ジャックが造る、キュヴェ・レ・エンセニュ、エクストラ・ブリュット、ブラン・ド・ブラン、ミレジム、2015年。
日本にはほとんど入荷しないR.M.の素晴らしいシャンパーニュ。
先﨑支配人の挨拶でパーティーが始まる。
奥に見えている絵は、ベルナール・ビュフェの「カルメン」。
続いて、『ひらまつ』の遠藤社長の新年のご挨拶。
このあと、遠藤社長は私のテーブルに挨拶に来てくれた。
挨拶の間も飲んでいるので、三杯目。
続いて、入砂料理長による今夜の料理の紹介。
青木ソムリエによる今夜のワインの紹介と続く。
今夜の白ワインは、ドメーヌ・アラン・エ・シリル・ゴーテロン、シャブリ、ヴィエイユ・ヴィーニュ、2020年。
1809年設立の7代続く名門で、近年評価が高くなっているドメーヌ。
ぶどう栽培はリュット・レゾネ。
アントレが届く。
帆立貝のナージュ風、爽やかなプイィ・フュイッセのジュレ、キャビア・オシェトラ、カリフラワーの軽いクレームと共に。
大きな帆立は北海道産。
キャビアもたっぷり。
カリフラワーのクレームはレモンの香り。
シャルドネのジュレにシャルドネのワインが良く合い、グラスが進む。
焼き立てのパンとエシレバターが届く。
このパンが美味しいので、あっという間にお代わり。
シャンパーニュとシャブリの並行飲み。
シャンパーニュは四杯目、シャブリは三杯目。
三種類目のワインは、大好きな造り手の上級キュヴェ。
ロワール、サンセールのアルフォンス・メロが造る、サンセール・ブラン、ジェネラシオン・ディズヌフ、2010年。
熟した洋梨やパイナップルの香りに熟成からくる軽いエステル香。
濃厚な果実の凝縮感と熟成感、キンメリジャン土壌由来の活き活きとしたミネラルがボディを引き締める。
良いぶどうで造られたワインのみが至ることができる熟成の極致。
サンセールの丘の頂上付近にある南東向きの最上の畑、ラ・ムシエールの中の樹齢100年の区画のぶどうを使用。
栽培は、ビオディナミ。
アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門で、フランスのワイン評価誌では、D.R.C.、イケムと並ぶ最高評価を獲得している。
19代目が造るワインなので、名前もジェネラシオン・ディズヌフ(19世代)。
このワインは好きで、私のセラーにも同じVTが入っている。
ポワソンは、甘鯛のポワレ、ジャガイモのクルスティアン。
添えられているのはブリオッシュ。
”ルジェのポワレ、ジャガイモのクルスティアン、ウロコに見立てて”は、リヨンの『ポール・ボキューズ』のスペシャリティ。
ルジェはヒメジ科の魚。
日本ではヒメジの代わりに甘鯛を使っている。
カリッと焼かれたジャガイモのウロコの下には、柔らかな甘鯛。
何度食べても美味い料理だ。
フュメ・ド・ポワソンと白ワインをベースとしたソースがよく合う。
シャンパーニュ、シャブリ、サンセールの三種並行飲みも楽しい。
彼女と過ごす、代官山のグラン・メゾン、『メゾン ポール・ボキューズ』での素敵な新年パーティーの夜は続きます。